米義務教育制度はロックフェラーのために作られた
ジョン・テイラー・ガットによると、米国の義務教育が始まった最初の数十年間に、ロックフェラーの一般教育委員会とカーネギー財団が、政府よりも多くのお金を学校に使った。
これは何を意味するのだろうか。
彼らは、「首尾一貫してある見解をもっており、大望を抱く人々のエネルギーを利用するために資金を有し、実際的な人々の国内ネットワークを持ち、同時に、資金提供している大学において大衆を管理する方法に関する学的な研究による知識を引き出すことができた。」
彼らのような少数の人々が、義務教育に対して決定的な影響力を持っている事実に注目すべきだ。
義務教育制度に関して、確かに他の影響も重要であるが、彼らのそれほど重要なものは他にはない。
ロックフェラー財団の一般教育委員会の機関紙に、教育に関する財団の意図がはっきりと見てとれる。
1) 学校教育を通じて人々を型にはめること。
2) 伝統や学問の排除。
3) カースト制度に近い強力な階級制度の創造。
4) 専門の細分化を無限に進めつつ、批判的な知性を持つ人々を減らす。
5) 両親の影響を弱くする。
6) 受け入れられている習慣を捨てさせる。
一般教育委員会の計画の目的と、完全主義というユートピア宗教セクトのそれとは、きわめて類似している。完全主義は、人間存在の目的を救いや幸福にではなく、人間の性質の完成に置く。
『ハーバード教育レビュー49』(1979)において、エドワード・ベルマンは、ロックフェラー、カーネギー、フォードの人道主義に関して次のように結論付けた。
公平な人道主義の民衆向けのレトリックは、単なる化粧板に過ぎない。その背後では国家の利益が積極的に促進されている。教育政策の形成において財団が中心的な位置に上るようになったことは、つまるところ、・・・政府の第4支部―アメリカ企業の富の利権を効果的に代表する部門―の発展である。
アメリカの産業の大部分を究極的に管理する人々の支配は、その従業員にだけではなく、アメリカの教育及び社会的サービスにまで急速に拡大しつつある。
2010年9月16日
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