勝利はヘブライズム=宗教改革=再建主義の側にある
高橋五郎の著書『真説ニッポンの正体』は、これまで考えてきたことを裏付けてくれる。
戦争というのは、参加国共同の公共事業であり、金融ゲームだった。痛い目に遭ったのは何も知らされない庶民だけで、戦争のプレイヤーにしてみれば、ゲームに勝った負けたというだけの20世紀だったという話です。資本家たちが戦争の主たるプレイヤーで、ウィキリークスの行動を批判する政府とメディアが、実は20世紀の戦争とその共謀者だった。(61ページ)
石原莞爾のことを歴史の本でどんなにロマンチックな説明をしていたとしても、つまるところは何かというと、血液のなかにユダヤ人の発想があるというか、要するに混血児の発想なんです。…
戦前の軍官僚は、そういう傾向が目立つ。近代の日本がやってきたことを見ると、いったいどういう理屈でこうなるのかと、首をかしげることがあるでしょう。フグ計画もそうです。…
盛岡藩から出た東条さんに責任を押し付けて、長州のDNAはアメリカに保護された。日本人を犠牲にして戦利品を欧米資本家に貢ぐ役割だったのでしょう。これは純日本人にはできないことです。そこで彼らの「無国籍性」が問題になります。(71ページ)
(小池氏)レーガンのような大統領が西部劇のイメージで出てきたり、ブッシュみたいなキリスト教右派が愛国的な偽装をしても、もうその手は通用しないと。
(高橋氏)インターネットが普及したからです。ネットが従来の巨大権力のある部分をもぎ取っている。かつてグーテンベルクの印刷技術は、聖書を世界中に広めた。情報革命というのは洗脳技術の進歩であって、その最新版がインターネットですが、これが権力者の思い通りにいかなくなってきた。(58ページ)
彼らは簡単に言えば「アメリカをだめにするアメリカ人をやっつける組織」です。かつてイギリスを中心としたヨーロッパの人たちが、新大陸アメリカにやってきた。そのときに彼らは、自分たちの憲法を作った。その当時の精神に戻るというのが「ティーパーティ」のベースにある。彼らの建国の憲法が、いつのまにか別の思惑で政府に食いつぶされてきたことに気付いたのです。…
この運動は以前からあったものですが、ブッシュ大統領の時代に潰されていた。なぜかというと「ミリシア」が盛んになって、CIAもFBIも大変困ったのです。古き良きアメリカに帰ろうという連中が教会に立てこもったりして、当局は手を焼いた。その最たるものが、1995年に起きたオクラホマシティの爆破事件だった。連邦政府ビルを爆破した男はミリシアのメンバーだと当局はニセ情報を流した。こういう反政府勢力が、今日の「風の動き」のなかで息を吹き返して、政治の方では「ティーパーティ」と称した。
(56ページ)
ティーパーティ運動は、キリスト教再建主義をはじめとする最右派の様々な流れの集合から現れた。
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(小池氏)日本では「ティーパーティ」というと、共和党再度の右派運動だと思われていますね。いわゆるブッシュ的なキリスト教原理主義とごっちゃにされている。
(高橋氏)みんな自分の目線でしか解釈しないからごっちゃにされる。しかし、両者は違うものです。1930年代のブロンディ一家みたいな平均的アメリカ家族の暖かさというものが、ここ50年ぐらいでなくなった。…リーマン・ブラザーズみたいに「人を騙しても儲けろ」というノウハウを代々授けて150年続いた連中がこれまで力を持ってきた。しかし、そのやりかたに敵対した連中も、ちゃんと150年続いてきたのです。(57-58ページ)
2014年4月22日
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