チャンネル桜御中

http://www.youtube.com/watch?v=lOquL6yTlHA

ここで水島社長は、「西洋近代主義が皆殺し、根絶やしの文化で、日本はそうじゃない」って言われてますが、なら、幕府によるキリシタンの根絶やしは何だったのでしょうか？

もし西洋近代を代表するのがクロムウェルで、クロムウェルが根絶をやったから、じゃあ、ほかの西洋近代は同じことをしたのでしょうか。

なら西洋近代は根絶やしの文化だと言えるかもしれないが、逆に、西洋近代において人権思想が生まれました。

不当に逮捕拘留されない権利、裁判を経ないで刑を受けない権利、三権分立の原理、立憲主義、…

カルヴァンは、立憲政治を始動して、君主の権限を制限しました。

簡単に虐殺できない体制は憲法制定があるからこそじゃないですか。

みんなキリスト教に基づく西洋近代において生まれたものばかりですよ。

そういう西洋近代の恩恵を日本も受けながら、ばっさりとそれを切り捨てるような言い方はいかがなものかと思います。

保守陣営に根付いている奥深い西洋近代に対する反感、偏見は、病気の領域に至っていますね。

残念ながら、このレベルの認識では健全な運動は生まれません。

だから、せっかく安倍さんを支持して改革が行われるにしても、反キリスト、反近代、反西洋、反白人文化という敵対意識を根に持っていたら、うまく行くものも行かないでしょう。

まともな人々は離れていきます。

繰り返しますが、これは、チャンネル桜に対する攻撃ではありません。

富井　健

2013年1月12日