キリスト教再建主義の五条件2


2.統治主義

神は地上を支配させるために人間を創造された。

そのため、権威の序列を設けられた。

人間社会の序列、上下関係、命令系統はすべて神が人間に地上を支配させるために設定されたものである。

だから、為政者に逆らうもの、両親など自分の上に立てられた権威に反抗する者は、神に反抗するのである。

直上の権威に対する反抗は、神の国の破壊である。

ただし、その権威が、神に逆らうことを求めるならば、抵抗できる。

なぜならば、統治の目的は「神の御心を行う」ことだから。

組織全体が神の御心を損ない、神の国を破壊するならば、そこから出ることができる。

神の国は、分業によって成立する。神は各人に異なる才能を与え、社会を成立させるべく使命をお与えになる。

神の国とは、キリストの体であるから、体に様々な器官があるように、神の国にも様々な部分があり、それぞれ多様な個性が全体のために機能する。

目や手や胃腸が、脳中枢に支配されているように、神の国の諸器官もキリストという中枢に直接支配され、他の器官には支配されない。

神の国の基本的機関は、教会、国家、家庭、個人である。

互いは互いに対して上下関係はなく、それぞれが直接キリストの支配のもとにある。

教会は国家を支配せず、国家は教会を支配しない。

神が三位一体であり、多様性と統一性が調和しているように、神の国も、多様であると同時に統一されていなければならない。

多様性と統一性はどちらも究極である。

多神教は、統一性は多様性に至る未熟な段階であり、いずれ多様化するとみる。

一位一神教は、多様性は統一性に至る未熟な段階であり、いずれ統一化するとみる。

個性とまとまりを同時に調和させる思想は、三位一神教にしかない。

聖書啓示に頼る以外に、政治体制を全体主義にも無政府主義にも陥らせないようにすることはできない。

 

 

2011年4月25日

 

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