御国のすべては上から来る3
科学的研究において、人々からの名誉を期待し、キリスト・イエスの御名を恥じるすべてのクリスチャンは、西洋文化の大きな力の一つである科学を、神の国のために取り返す大きな奮闘の中でまったく無益な存在になるだろう。しかし、「天地において一切の権威が私に与えられた」と宣言され「勇気を出せ!私は世を征服したのだ」と言われたお方に対する信仰という名の完全武装の中で行われる限り、この奮闘は望みなきものにはならない。
(ヘルマン・ドーイウェールト『キリスト教哲学と歴史の意味』)
1.
信仰によって戦う人には、希望がある。
なぜならば、イエス・キリストが「天地の一切の権威を持っている」からであり、すでに「世を征服した」からである。
イエスは、振り向いて彼女を見て言われた。「娘よ。しっかりしなさい。あなたの信仰があなたを直したのです。」すると、女はその時から全く直った。(マタイ9・22)
長血を患っていた女は「御衣にでも触れば必ず治る」と信じてさわった。
すると、本当に癒やされた。
彼女の「信仰が」彼女を「直した」のである。
イエス・キリストが天地にあるすべてのものの権威者であり、世の征服者であると信じる人は、イエス・キリストのその権威と立場を利用できる。
だから「希望がある」。
2.
「あなたの信仰があなたを直す」は、宇宙を貫く原理である。
信仰が大きければ、それだけ得られるものも大きい。
信仰がなければ、何も得られない。
信仰があれば、病気も治る。
信仰が大きければ大きいほど、病気もそれだけ治る。
学問がノンクリスチャンによって乗っ取られたのは、それだけ科学者の信仰が薄かったからである。
信仰がぐらついていて、ノンクリスチャンの説得に屈したからである。
進化論の説明に抵抗しなかったからである。
御国は、人の力で作られるものではなく、神からの賜であり、それゆえ、われわれは、世俗の権威が何を言おうと関係ないのである。
聖書が教えていることをそのまま伝えればいい。
「そんなことをしたら、人々はあなたを馬鹿にするでしょう。アダムとエバから人類が出たと聞く人はあなたを二流の科学者として軽蔑するでしょう。」と言われるかもしれない。
しかし、聖書の真理が説かれるところ、そこに御国は訪れる。
それは「超自然的な作用」による。
どんなに学会が反対しても、御国はそのまま到来するので、科学者たちは勝てない。
時間がたつとともに、学問の世界はわれわれを権威と見なすようになるだろう。
御国はまったく別の原理で到来するのであるから、われわれは、世俗のお墨付きを必要としない。
2017年12月22日
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