シュトラウス・カーンが失脚した訳


シュトラウス・カーンがルームサービスに対する暴行罪で訴えられた。

この一つの理由は、彼がドルの代わりに他の通貨を基軸通貨にしようとしたからではないか、とマイク・ホイットニーが報じた。

http://lewrockwell.com/whitney/whitney17.1.html


シュトラウス・カーンはドルを攻撃したため、米帝国の激しい憤りを買ったのだ。

UK電によるスクープ:

「国際通貨基金専務理事ドミニク・シュトラウス・カーンは、ドルの優越性と競合する、将来において財政的不安定を防止する新しい国際通貨を求めていた…。

・・・

シュトラウス・カーンはサダム・フセインとリビアのリーダームアンマル・カダフィと同類になってしまった。

サダムが(イラク)戦争の約1年前にドルからユーロに切り換えたことを思い出してほしい。

12ヶ月後、イラクは侵略され、サダムは絞首刑に処された。

ドルは再び権力の座に復帰した。

カダフィも同様の誤ちを犯した。

ドルとユーロの排除に動き出したのだ。

アラブとアフリカの諸国に呼びかけて、代わりに新しい通貨「金ディナール」を使用するように訴えたのだ。
("Libya: All About Oil, or All About Central Banking?"Ellen Brown, Op-Ed News)

リビアはその後、米国とNATOの攻撃を受けた。

カダフィを免職し、ドルの覇権を再び押し付けるために、反体制者や不平不満を持つ者たち、テロリストからなる混成グループを武装させた。

シュトラウス・カーン、サダム・フセイン、カダフィ大佐、みんな米ドルの世界覇権を脅かしたからやられた。

もちろん、彼らが無罪であったということを言おうとしているのではない。

シュトラウス・カーンは本当に強姦したのかもしれない。

もしくは、そのルーム・サービスが刺客として送り込まれたハニー・トラップだったのかもしれない。

真相は不明だが、しかし、米ドル体制を崩そうとする者、とくに、IMFのトップという大きな権力を持つ人間がこのようなことをすれば大きな代償を払わねばならない。

 

 

2011年5月23日

 

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