地獄の体験談は非常に危険である
「地獄での23分 ~ ビル・ワイズ氏証~ 」
https://www.youtube.com/watch?v=G0b14JHOHo4&spfreload=10
1.
ある真面目なクリスチャンが23分間地獄に行ったという。
クリスチャン向けのアメリカの番組が、この体験談を紹介した。
この体験者は、「悪魔が人々を苦しめていた」「私(イエス)はもうすぐ来る」と証言した。
しかし、聖書にはそのような記述は存在しない。
むしろ、悪魔は地獄において日夜苦しめられる側であると伝えている。
キリストが「もうすぐ来る」と伝えたのは、黙示録の読者、つまり、紀元1世紀のクリスチャンにであって、現代の我々にではない。
ここで、ディスペンセーショナリズムの切迫終末論が宣伝されている。
死後の世界に関する知識について、聖書以外に権威はない。
どんなに正しそうに見える教えであっても、聖書の記述を逸脱するものは、ことごとく惑わしであり、背後にサタンの策略がある。
サタンの狙いは、クリスチャンにある一つの「常識」を植え付けることである。
その常識は、聖書の裏付けがない。
聖書から証明することができないような教えが「自明の理」のように扱われ、一人歩きするようになれば、洗脳は完成である。
誰か聖書的な真理を追究する真面目なクリスチャンが現れても、その「常識」にすっかり凝り固まっている教会員たちは、そのクリスチャンを異端者として扱う。
こうして自分たちの考えを聖書よりも優先するカルトができあがる。
「まもなく再臨です。主はもうすぐ来られます。準備をしましょう」もそのような「常識」の一つである。
クリスチャンは、「世界を支配せよ」との命令(創世記1・28)を無視して「終末を待ち望み、地上支配を『再臨のキリスト』に委ね」、もっぱら宗教活動にのみ心を注ぐようになる。
その結果、クリスチャンは地上の悪を抑制するために祈らず、活動もしなくなる。
イルミナティは、手足を(自分で)縛っているクリスチャンの目の前で、やりたい放題やってきた。
2.
今回のような地獄の体験談は、非常に危険である。
サタンは、エデンの園においてやったように、恐怖を利用してあるメッセージを信じ込ませようとするからである。
911のビル倒壊と、「大量破壊兵器がある」という嘘を利用して、米政府は、国民を戦争に駆り立てた。
地獄を見せて恐怖をあおり、福音を伝える方法は聖書的ではない。
なぜならばイエスは「もしモーセと預言者との教えに耳を傾けないのなら、たといだれかが死人の中から生き返っても、彼らは聞き入れはしない」と言われたからである。
ある金持ちがいた。いつも紫の衣や細布を着て、毎日ぜいたくに遊び暮らしていた。
ところが、その門前にラザロという全身おできの貧しい人が寝ていて、
金持ちの食卓から落ちる物で腹を満たしたいと思っていた。犬もやって来ては、彼のおできをなめていた。
さて、この貧しい人は死んで、御使いたちによってアブラハムのふところに連れて行かれた。金持ちも死んで葬られた。
その金持ちは、ハデスで苦しみながら目を上げると、アブラハムが、はるかかなたに見えた。しかも、そのふところにラザロが見えた。
彼は叫んで言った。『父アブラハムさま。私をあわれんでください。ラザロが指先を水に浸して私の舌を冷やすように、ラザロをよこしてください。私はこの炎の中で、苦しくてたまりません。』
アブラハムは言った。『子よ。思い出してみなさい。おまえは生きている間、良い物を受け、ラザロは生きている間、悪い物を受けていました。しかし、今ここで彼は慰められ、おまえは苦しみもだえているのです。
そればかりでなく、私たちとおまえたちの間には、大きな淵があります。ここからそちらへ渡ろうとしても、渡れないし、そこからこちらへ越えて来ることもできないのです。』
彼は言った。『父よ。ではお願いです。ラザロを私の父の家に送ってください。
私には兄弟が五人ありますが、彼らまでこんな苦しみの場所に来ることのないように、よく言い聞かせてください。』
しかしアブラハムは言った。『彼らには、モーセと預言者があります。その言うことを聞くべきです。』
彼は言った。『いいえ、父アブラハム。もし、だれかが死んだ者の中から彼らのところに行ってやったら、彼らは悔い改めるに違いありません。』
アブラハムは彼に言った。『もしモーセと預言者との教えに耳を傾けないのなら、たといだれかが死人の中から生き返っても、彼らは聞き入れはしない。』」(ルカ16・19-31)
預言は、聖書によって吟味せよと書いてある。
この地獄に行ってきた話についても、聖書によって吟味せずにそのまま流すことによって、偽宗教が形成されていることに気づくべきである。
2016年12月7日
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