進化はあり得ない
進化論者は、なぜ私の指摘を無視するのだろう。
進化は遺伝子が変化しなければ絶対に起きない。なぜならば、個体に起きた変化が子孫に定着するには、遺伝しなければならないから。
遺伝子が変化し、形質に変化が生じたとする。たとえば、羽が生えたとか。しかし、羽を動かすには、それに対応する中枢が必要。中枢が「羽を動かせるように」変化しなければ、羽は動かない。
プリンタを買っても、それを動かすドライバがなければプリンタは意図したとおりには動かないのと同じ。形質に対するドライバにあたるものが中枢である。脳に変化が生じなければ、獲得形質は無用の長物になり、一代で終わる、つまり、退化する。
さて、中枢の変化も遺伝子の変化に依存している。遺伝子が変化しなければ中枢の変化は次世代に遺伝しない。中枢の遺伝子が、形質を動かすように変化する必要があるが、これは、確率論的に不可能。
人間の場合、平均すると、1つの遺伝子の塩基対数は7500ある。つまり、AGTCという記号で表せる塩基が7500個並んで一つの遺伝子を構成する。7500の一つ一つを箱とすると、そこにAGTCの4つの塩基が入る可能性がある。つまり、AAAAAAA…という並び方もあれば、GAAAAAA…、TAAAAAA…、CAAAAAA…という並び方も可能性としてある。
7500個の塩基からなる遺伝子の塩基配列の場合の数は4の7500乗通り、つまり、無限大である。分母が無限大で、分子が1は、実質ゼロ。つまり、目的の遺伝子を獲得する可能性はゼロ。
たとえ、ある生物の遺伝子に変化が生じて、羽が生えたとしても、その中枢の遺伝子が、その羽を動かせるように変化する確率はゼロなのだから、その形質は退化の運命をたどる。
進化は、形質とそれを動かす中枢がワンセットで進む以上、進化はあり得ないと結論できる。
2017年7月5日
ホーム