教えが間違っていたらすべてにおいて間違う


私は主の恵みによって、1985年に献身し、神学校に入り、1986年にアメリカでラッシュドゥーニーの本と出会った。

あれから31年。

同じビジョンを見せられている。

つまり、世界の神の国化。

ディスペンセーショナリズムを通じて、教会はルシファー教徒たちによって叩き潰された。

誰も「御国を地上に広げよう」という人はおらず、みな「再臨が近い」と叫ぶだけになった。

この世界を変えるための努力を放棄し、教会が眠ってしまったので、悪魔がやりたい放題をやりだした。

1980年代と比べてどうだろうか。

世界は年を追うごとに悪魔化している。

ディスペンセーショナリストたちは、「黙示録の預言のとおりだ。これからますます悪魔化が進み、世界戦争が起きる」とつぶやいている。

地上における悪魔の支配の拡大を傍観するクリスチャン。

これが「地の塩」だろうか。これが「世の光」だろうか。

私は一貫して、1980年代から「この流れを逆流させなければならない」と唱えてきた。

そのために、すべての時間を犠牲にし、再建主義の著作を読破していった。

ときには、3ページを読み進むのに2か月かけたことがある。

人に対してわかりやすく説明するには、自分の中で十分に咀嚼しなければならない。

考えて考えて考え抜いて、ようやく出てくる言葉は、非常に簡単でなければならない。

それが教師の義務である。

教師の第一の務めとは、難しく複雑なことを簡単な言葉で表現すること。

そのために、ものすごい努力をしなければならない。

レストランで未調理の肉が出てきたら、その店はだめである。

第二の務めは、全体を概観し、総合的な知識を得たうえで、細部を語ること。

教師は、全体像を相手に伝える努力をすべきだ。

細かい知識は、その全体像との関連で提示すべきだ。

全体が見えていない教師は、細部について首尾一貫し、なおかつ、簡潔に語ることはできない。

細部の情報を提供するが、それぞれが互いにどう関連するか示さないと、細部の知識は混乱を生み出す。

教師は、まず自分の頭の中で細部の知識どうしを、はっきりと関連づけなければならない。

しかし、ほとんどの教師は、思想史やキリスト教史、組織神学、教理問答、世界史、日本史などを総合的にとらえ、細部の知識を互いに関連付ける作業を怠っている。

だから、バラバラな知識が頭に雑多に詰め込んである状態にある。

そのため、信徒たちに、あるときは地獄の教理を教え、あるときは輪廻転生を伝える。

互いに矛盾する知識を与える教師は、自分の頭の中の混乱をそのまま相手に放り投げているだけである。

こんなことは、誰でもできる。

輪廻転生の教えを聞いたら、地獄の教理とどう関連するのか、考えなければならない。

そして、互いに矛盾しているとわかれば、地獄の教理を選択し、輪廻転生を拒否しなければならない。

教師は、自分の頭の中にある様々な知識を体系化する努力を不断にできなければならない。

こういう努力ができないようなら、教師に不向きなのである。

私は、主の恵みによって、30年間首尾一貫して、聖書的神学を学び、それを妥協せずに伝えてきた。

言っていることは、非常に単純である。

しかし、単純なことを言っているからといって、その知識を獲得するまでに苦労をしなかったかというとそうではない。

ラーメンが出てきて、食べておいしかった、と客に言わせるためには、ラーメン屋の主人はものすごい努力をしているはずである。

できた製品は単純であるが、作る過程は複雑である。

それなるがゆえに、ラーメン屋は代価を得る資格がある。

わたしは、常に、問題の本質を的確につかむ努力をしてきた。

雑多な知識は、不要。

本質だけを求めた。

神の御心とは何か、神は何を重視しておられるのか、神の計画とご目的とはなにか。

これに意識を集中し、それをストレートに把握することに全精力を使ってきたといってよい。

限られた人生。

無駄なことは避けたい。

一番重要なことを、一番効率よく、一番単純な形で実行できれば、最高の人生ではないか。

信徒に努力させ、奉仕させ、伝道させ、献金させて、結局、タルムードユダヤ人のルシファー礼拝を手助けし、悪魔の国を地上に広げている。

これがディスペンセーショナリズムに支配された教会の悲惨な現状である。

教えが間違っていたら、すべてにおいて間違う。

妥協せずに徹底して聖書的である、と決意し、実行しない限り、教師は、自分の人生を無駄にするだけではなく、信徒のそれをも無駄にし、神の国を破壊するということになる。

こういう建設的な批判を聞いて、激怒するなら、つける薬はない。

 

 

2017年2月8日



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