ドナルド・トランプはポリティカル・コレクトネスを破壊するための鉄球なのか


1.

Lance Wallnau博士のGod's Chaos Candidate: Donald J. Trump and the American Unravelingは興味深い本である。

https://www.amazon.com/Gods-Chaos-Candidate-American-Unraveling-ebook/dp/B01LY37O02

2016年の選挙戦前に著者は神から「トランプは、ポリティカル・コレクトネスを破壊するwrecking ball(=建物解体用の鉄球)であり、イザヤ45章のクロスである」との示しを受けたという。

ヘンリー・グルーバー氏によると、Lance Wallnau博士は、再建主義の影響を受けたクリスチャン指導者で、キリスト教世界観を論じ、その講義の中で、イエス・キリストの国を弟子化せよという命令を実行するために、個人伝道だけではなく国家の司法、政治、経済、文化(言論と芸術、芸能)、教育、家庭、宗教を変化させなければならないと訴えてきた。

「クリスチャンは積極的に国家の七大領域を弟子化すべきである。特に政府は重要だ。政治的指導者は他のすべての分野に影響力を及ぼす。敬虔な政治指導者を選ぶことが大事だ。」と述べたという。

http://www.fgtc.jp/wp-content/uploads/2017/08/456a2d970e559c2fbb0f034a42bd14f4.pdf

(ちなみに、この発言は、チョー・ヨンギの純福音教会のページにあった。あのディスペンセーション主義の教会がこのような再建主義的な発言の掲載を許すとは、教会がかなりこちら側に近づきつつあると感じる。)

Wallnau氏は、2回目のトランプとの会合の前に、自分のパソコンにおいて、トランプがホワイトハウスのオフィスに座っている写真を見かけたという。そこには、「合衆国第45代大統領ドナルド・トランプ」と記されていた。

当時、17人の候補者のうちトランプが大統領になると、自分を含め、誰も予想していなかったと。

「トランプはポリティカル・コレクトネスを破壊する鉄球である」との示しとともに、この写真も自分の頭から離れなかった。

次の大統領が何代目か知らなかったが、オバマが44代目であるとわかったときに、主が「イザヤ45章を読め」と示された。1節にこのように記されていた。


主は、油そそがれた者クロスに、こう仰せられた。「わたしは彼の右手を握り、彼の前に諸国を下らせ、王たちの腰の帯を解き、彼の前にとびらを開いて、その門を閉じさせないようにする。(イザヤ45・1)

この預言は、クロスが登場する150年前に行われた。

ヨセフォスによると、クロスはこの御言葉を知っていて、それに基づいて仕事をしたという。クロスは、ユダヤ人に対してエルサレムに帰還し、神の神殿を再建するように命じた。ネヘミヤも、この命令に基づいてエルサレムの壁を建設した。

イザヤの預言のとおり、クロスはバビロンに入り、戦わずしてそこを占領した。

ギリシアの歴史家ヘロドトスによると、クロスの軍隊はユーフラテス河の流れを変え、水位が下がった川の底を歩いて渡り、町に入ったという。

これはイザヤの預言のとおりであった。

淵に向かっては、『干上がれ。わたしはおまえの川々をからす』と言う。(イザヤ44・27)

1879年に発見された「クロス円柱」(紀元前6世紀)には、クロスが3つの課題に取り組んだことが記されている。

それは、テロ、信仰、経済的福祉。

クロスはこう言った。

私は、いかなる者も、スメールとアッカドの地を脅かすことを許さなかった。私はバビロン及びそのすべての聖所の必要を心に留め、彼らの幸福を増進した。バビロンの市民にかかっていた不適切なくびきを外した。彼らの荒廃した住居を建て直した。彼らの不幸を取り除いた。

なぜクロスは重要なのか。

それは「イザヤ45章」に記された異邦人の指導者を神が選ばれ、油を注がれ、彼をして神の民に健全な社会を造らしめたからである。この事実は、われわれにとって「大変革」を意味する。

クロスはユダヤ人ではなく、ペルシャ人、つまり、異邦人であった。

異邦人であるのに、神は油を注がれ、ご自身の計画のための特別な器とされた。

わたしはクロスに向かっては、『わたしの牧者、わたしの望む事をみな成し遂げる』と言う。エルサレムに向かっては、『再建される。神殿は、その基が据えられる』と言う。」(イザヤ44・28)

神は、クロスを「わたしの牧者、わたしの望む事をみな成し遂げる」者にされた。

神は、保守的福音主義者として戦ったマルコ・ルビオやテッド・クルーズ、ベン・カールソン、マイク・ハカビーを選ばず、正真正銘のクリスチャンかどうか定かではないトランプを選ばれて、われわれの牧者、神の意志の実行者に任命された。

クロスは、長期間にわたった霊的な堕落の時期を終わらせ、霊的な解放をもたらし、霊的停滞と捕囚のサイクルを停止した。

このような大改革の前に、ダニエルとエレミヤとエゼキエルの祈りがあった。彼らの預言と取りなしの多くは、彼らの時代に関するものではなく、来たるべき時代のために天に蓄えられていた。

たとえば、ダニエルに解放の祈りを促したのは、エレミヤの70年の捕囚の預言であった。ダニエルの祈りがあってこそ、クロスが現れたのだ。

クロスは、このように命令した。

ペルシヤの王クロスの第一年に、エレミヤにより告げられた主のことばを実現するために、主はペルシヤの王クロスの霊を奮い立たせたので、王は王国中におふれを出し、文書にして言った。
「ペルシヤの王クロスは言う。『天の神、主は、地のすべての王国を私に賜わった。この方はユダにあるエルサレムに、ご自分のために宮を建てることを私にゆだねられた。
あなたがた、すべて主の民に属する者はだれでも、その神がその者とともにおられるように。その者はユダにあるエルサレムに上り、イスラエルの神、主の宮を建てるようにせよ。この方はエルサレムにおられる神である。
残る者はみな、その者を援助するようにせよ。どこに寄留しているにしても、その所から、その土地の人々が、エルサレムにある神の宮のために進んでささげるささげ物のほか、銀、金、財、家畜をもって援助せよ。』」(エズラ記1・1-4)

「主の宮の再建」を命じた。

トランプは「壁を造る」と約束した。

自分の心を制することができない人は、城壁のない、打ちこわされた町のようだ。(箴言25・28)

アメリカは、壁のない国になった。つまり、自分を制することのできない国になった。経済的には負債の増大、物理的には国境の崩壊、道徳的には価値観の崩壊。あらゆる点で、われわれの霊的及び自然的な門は破壊された。

ネヘミヤの計画は、自治の回復と、アメリカに自由を約束しながら捕囚に導いた人々の愚行を暴くことにあった。

アメリカは、国家の自殺に向かいつつあり、2016年の選挙は、その未来を変えることができるかどうかの戦いだったのだろう。

2.

Wallnau氏は、ドナルド・トランプが、この自殺への動きを止めるために送られた鉄球であると信じる。

トランプは、再建のために活動していると。

もしこれが事実なら、本当に神は不思議なお方だと感じる。

なぜ私が、この時代に生まれたのか。

なぜ神学校に入るときにネヘミヤの記事を読まされ、「再建せよ」の御言葉を与えられたのか。

今、日本でも社会の崩壊現象が起きており、再建が必要になっている。

トランプが「ポリティカル・コレクトネスを破壊するための鉄球」であるならば、日本において誰がその役割を果たすのか。

ミレニアムのHPで、われわれは、社会的、経済的、宗教的崩壊の原因を扱ってきた。

つまり、バビロン起源のルシファー崇拝者が元凶だと指摘してきた。

日本人の知識人や政治家、各界の指導者は、問題の本質を知るべきである。

そして、聖書にしか解決がないことを悟るべきである。

 

 

2018年8月13日



ツイート

 

 ホーム

 



robcorp@millnm.net