ディスペンセーショナリズムを捨てて再建主義に変わる以外にはない
以前立場を同じくする兄弟の教会の祈祷会に参加した。
彼は私を「トミー氏」と紹介していたので、みんな外人だと誤解していたが、私を見て「日本人だったんですか」と驚いていた。
彼は、その教会で孤立している。
教会はホーリネスの教会であり、プレ・ミレなので、われわれの終末論と大きく異なる。
だから、私に対しても教会員はうさんくさい目で見てきた。
このような対応はほとんどどこの教会でも受けてきたので慣れた。
現在、なぜ教会にこのような不信があるのか。
なぜ「主は今世界を支配しておられ、クリスチャンは悪魔に勝利できる」と唱えるわれわれをなぜ危険視するのか。
悪魔が、福音派をディスペンセーショナリズムのプレ・ミレによって洗脳したからだ。
今の福音派のクリスチャンは、悲観主義に完全に占領されている。
信徒だけではなく、牧師も、「やっても無駄です。あきらめなさい」という。
この世の悪を見ても、「再臨が近づいている証拠です」といって、改革しようとしない。
これは、一つの霊的な城塞である。
強固に組み立てられた砦。
ダービーとスコフィールドが築き上げた砦にほぼ99%のクリスチャンが捕えられ、奴隷にされている。
周囲に悪がはびこっても祈りもしない。
「早く再臨の主が来ないかなぁ」と空を見上げている。
こんな信仰に神がどうして祝福を与えるだろうか。
これは信仰ではなく、不信である。
なぜならば、「今の時代、この世においてイエス・キリストは無力だ」と教えるから。
祝福はイエスの力を信じる者にだけ与えられる。
イエスは「御心が天で行われるように地上でも行われるように」祈れと言われた。
地上を神の国とし、御心が隅々において行われるように求めよ、と命令されている。
アダムは「地を従えよ」と命令された。
アブラハムは「子孫を通じて地の諸民族は祝福される」と約束された。
だから、われわれは、この地上を御国に変え、諸民族を幸せにしなければならない。
しかし、近代のキリスト教はイルミナティの手先となって植民地を作り、現地の人々を搾取する手助けをした。
なぜならば、東インド会社と宣教団体は密接な関係を持つようになったからだ。
イルミナティの三百人委員会は、東インド会社の三百人評議会が母体となってできた。
18世紀に英国東インド会社の300人評議会を母胎にして全世界的に発展させた“300人委員会”が設立された。
http://www51.tok2.com/home/slicer93190/10-5186.html
1786年にイギリス東インド会社がペナン島にアングリカン教会を建設し、宣教活動が始まった。1805年にイングランド国教会から正式に宣教団が送られた。イギリス帝国による植民地主義は瞬く間に東南アジアを飲み込み、各地に教会が建てられた。(東南アジア聖公会 - Wikipedia)
リビングストーンの中国行きを阻んでいたアヘン戦争(1839−1842年)であったが、そのおかげで、ハドソン・テーラーと他の宣教師は入国ができるようになった。東インド会社は、アヘン市場を開拓する必要に迫られていた。中国は、その完全なターゲットだった。唯一の問題は、中国皇帝がアヘン貿易に強固に反対していたことだった。アヘンの沿岸都市への密輸は大きな産業であり、グツラフなどの宣教師はアヘンと一緒に聖書を密輸した。しかし、密輸では解決にはならなかった。そのため、王室海軍は問題を解決し、戦争に敗れた中国は南京条約に署名して、アヘン―そして宣教師たち―が5つの条約港に入港することを法的に許可した。(Ruth A. Tucker, Parade of Faith: A Biographical History of the Christian Church)
2012年9月25日
ホーム