円高で滅亡する?2
金の実物を持っているとする。
1kg=200万円で買った金塊が、値上がりで400万円になったとする。
すると、200万円の儲けである。
われわれの財布に1万円がある。
1万円=100ドルだったのが、円高で1万円=200ドルになったとする。
すると、100ドルの儲けである。
購買力(つまり、輸入力)は2倍になった。
日本人は、円高になればなるほど、購買力は上昇し、外国に対する支配力はアップしていく。
ただし、輸出力はなくなるので、物を作って売ることはできなくなり、輸出企業にとっては試練である。
輸出企業は海外に生産拠点を移す。空洞化が起きる。
輸出産業によって支えられてきた地域は失業などが起きる。
しかし、日本人の資産は円高によって相対的に上昇しているので、同じお金でも、海外から安く物を買うことができる。
時給1000円で働いて月15万の収入の人でも円高によって購買力が2倍に増えたならば、30万の収入と同じことになる。
ガソリンのように輸入元が限られていて、何らかのカルテルのようなものがあるのではなければ、輸入品の価格は安くなる。
また、インターネットで直接海外から購入できるようになってきたので、購買力はアップするはずである。
円高=不景気という図式は成立しない。
2012年8月25日
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