粗暴なアメリカからの解放
イルミナティが反日をやめたのは、冷戦のためだ。
ソ連と中国が主要な敵であった時代に、日本は防共の砦の役割を背負った。
しかし、冷戦が終結すると、本来の敵である日本に再び矛先が向けられた。
アメリカ議会で冷戦後の諜報活動の見直しが議論されていた頃、もう一つの重要な動きがあった。それは東西対立という二極構造からアメリカが世界を一極支配する構造への転換である。チェイニー国防長官とウォルフォウィッツ国防次官の下で作成された「国防計画指針」にそれが現れている。
これについては以前にも書いた事があるが改めて内容を繰り返す。「国防計画指針」はペンタゴンの機密文書であったが、国民に内容を知らせるべきだと考える者がニューヨーク・タイムズ紙とワシントン・ポスト紙にリークして明るみに出た。そこにあるのはネオコンの世界戦略である。
まず「アメリカに対抗できる能力を持つ国が出現する事を許さない」と書かれてある。そしてアメリカは優越した軍事力を持ち、他の国が「正当な利益」を追求する事を許容するが、何が「正当」かはアメリカが定義するとしている。またアメリカは潜在的な競争国がグローバルな役割や地域的な役割を果たす事を阻止するメカニズムを構築し、同盟国日本がより大きな地域的役割を担う事はアジアを不安定化させるとして、アメリカがアジアで優越した軍事力を維持し続けると書かれている。
アメリカの潜在的な競争国とされたのはロシア、中国、日本、ドイツである。民主党のバイデン上院議員は「最も親密な同盟国である日本とドイツの横っ面を張り倒すような内容だ」と批判したと言うが(伊藤貫著『自滅するアメリカ帝国』)、民主党のクリントン政権はソフト・パワー戦略を提唱する国際政治学者ジョセフ・ナイの進言を入れて、アジアに10万のアメリカ軍を維持する事を橋本政権に認めさせ、日米安保条約を「再定義」した。
http://blog.goo.ne.jp/ichimurasan2006/e/9d16a4b4fd0476ce7a1933577f1180e9
2013年11月26日
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