ロンドンタイムスの記者は、日本人の背後にいる何かを感じとっていた。
勇気は西洋にとっても珍しいことではない。が、これは単なる勇気ではない。
その背後にもっと違う何かがある。
もし、西洋の軍隊がそれをもっていたら、西洋のすべての国の軍旗は絶対に汚されることはなかったであろう。
そういう何かである。
そういう何かである。
これは何か、
これは何か、
これは何か。
日本人の背後には神的な力がある。
それは、キリストである。
神道や仏教の国、八百万の多神教の国と思われているが、違う。
真名井神社で自分の先祖がユダヤ人であることを知り、クリスチャンになった川口氏のお母さんは、よく仏教のことを「カモフラージュ」と言っていた。
つまり、本物を隠すための覆いのようなものである。
私はかつて外国に興味があったが、日本の秘密を知ってから、日本旅行のほうがおもしろいと思っている。
だから、車でほぼ日本国中を回った。
行ったことのない県は沖縄だけだ。
日本は、表と裏から成り立つ。
表だけを見てもわからない。
裏を見ないと真髄が見えない。
そして、1988年に川口氏とお母様が真名井神社を訪問し、そこに六芒星を発見したときに、この裏へのルートが開けたのである。
http://www.millnm.net/qanda/manaij.htm
http://www.millnm.net/qanda/manai/html/index.html
川口氏は、不思議な縁で奥さんと知り合った。
奥さんはクリスチャンであった。
時々奥さんを教会に送る際に礼拝に出たことがあったが真剣に受け取らなかった。
しかし、奥さんがクリスチャンとして熱心になればなるほど、日蓮宗であったお母様が反発し、互いの間で川口氏は苦しんだ。
あまりの苦しみに「真理とは何ですか?」と叫んだ。
いつものように日曜日、奥さんを教会に送る際に、礼拝に出席した。
牧師がなにげなく触れた御言葉が川口氏の脳天を打った。
キリストは神の御姿である方なのに、神のあり方を捨てられないとは考えず、ご自分を無にして、仕える者の姿をとり、人間と同じようになられました。(ピリピ2・6-7)
「ああ、この方が神であられたのか」と悟り、涙が滂沱と流れた。
牧師が、川口氏が聖霊を受けたのを見て、「御名を唱えなさい」と声をかけた。
御名を唱えると、それが止まらなくなった。
ゆっくりと何度も口から出てきた。
神は「真理とは何ですか」と叫んだあの叫び声を聞いて答えてくださったのだ。
川口氏がクリスチャンになってもお母さんは依然として日蓮宗のままであった。
あるとき、川口氏の車検工場で働く堀井さんが、川口氏の先祖である日下部族のゆかりの地丹後を調査するというのでお母様とともに同行した。
そこで真名井神社という日下部族が建てた神社を訪れた。
なんと石碑に六芒星が刻んであった。
自分の先祖がユダヤ人であったとそのときに悟ったのである。
あわてて東京の奥さんに電話すると、奥さんはたまたま事務所を掃除しているときに見つけた、教会の牧師がくれた『ユダヤ問題と裏返して見た日本歴史』(三村三郎)をぺらぺらとめくっていたところだった。
ちょうど、真名井神社について書いてあるページを開いているときに、川口氏から電話があったのだ。
お母様は、真名井神社上空に不思議な雲を発見する。
それは密雲であった。
見ているうちに、しずしずと下に沈んでいった。
お母様はその雲の中から何か先祖が「よく来たね」と言っているように暖かいものを感じたという。
亡くなるまでその話を繰り返し人に語っていた。
「お前たちの信じている神様が私の先祖の神様であるなら、私も信じる」といってクリスチャンになった。
私が川口氏に出会ったのは、その2、3年後であった。
ロシアから人が来るので、案内のために車を借りる必要があったので、友人で保険会社に勤めていたK君に紹介してもらった。
1990年か1991年のことだ。
真名井神社の話を聞いたが、ピンと来なかった。
最初のうちはバカにしていた。
堀井晃氏の、真名井神社の旅行記『我が祖・日下部の足跡を訪ねて』を読んでもわからなかった。
http://www.millnm.net/qanda/manai/html/index.html
しかし、2度目に読み返したときに、はっきりと「これはすごいことだ!」と悟った。
私が日猶同祖論について学び始めるきっかけはこの本であった。
実は興味深いことだが、上記の三村三郎氏の著書の出版社八幡書店は大本教関連であり、私の母方の祖父が大本教の熱心な信者であった。
近所の人を集めて、日猶同祖論について教えていた。
常々、キリスト教は重要だと話していたという。
三村三郎氏は、毎日新聞の記者であり、大本教の信者でもあった。
本書はアマゾンで購入できる。
http://urx2.nu/gMfq
川口氏も再建主義を受け入れ、私と川口氏と奥さんは同じ考えに立った。
川口氏の紹介でメシアニック・ジュー伝道者であり日猶同祖論者でもある横山隆牧師と知り合い、そのつてで同じく日猶同祖論者の古澤氏とも知己を得た。
日猶同祖論を中心に輪が広がるさなか、明示天皇の孫小林牧師と知り合い、この運動が大きく進展した。
1996年の1月の集会で、それまで次第に出来上がっていた日猶同祖論ネットワークに属する人物が一同に会した。
飛鳥氏や宇野正美氏は、われわれとはまったく別に活動してこられたが奇妙なことに問題の関心が共通している。
自分が思いついたことが著書に書かれていたり、講演で述べられていてびっくりしたことが何度もある。
それぞれが導きの中にあるのだろう。
しかし、やはり川口氏の真名井神社訪問は格別の事件である。
氏が到着する直前に、六芒星を刻んだ石碑が再建された。
地元の有志が、それまで土に埋もれていたのを掘り起こして、御影石の立派な碑にして立てた。
これは日本の復活を表す出来事だと思っている。
これまで秘密にされていたことだが、日本人は蘇民将来なのである。
蘇民将来=民は将来蘇る
日本人は、自分の真のアイデンティティを確立する運命にある。
「カモフラージュ」でしかないものを捨てて、本質を表すべき時が来たのだ。
聖書にあるように、神の目から見れば「千年は一日のようなもの」である。
われわれの先祖が日本列島にやってきたことを昨日のことのように覚えておられる。
神の守りの御手は日本の上にあり、日本人を特別の民として温存してこられた。
ユーチューブを見ればわかるように、もはや欧米文明の時代は終わった。
欧米人の物事の価値基準や美意識がだんだん日本のそれに近づいている。
私が「日本人は一般に白人をあらゆる分野において優越していると認識している」というと、ヨーロッパ人が「不思議だ。われわれはそれとまったく逆のことを考えている」という。
たしかに、日本人として当たり前に思っていた事柄、たとえば、忍者とかウルトラマンとか、様々な魅力的な日本独自のキャラクターが、欧米人にもアニメなどを通じて、理解しはじめている。
私がBabymetalに注目しているのは、悪魔礼拝は別にして、その独特の美的センスが非常に日本的であるのと同時に、世界の人々に普遍的に広まる可能性があるからだ。
欧米のものは、ディズニーをはじめ、様々なキャラクター、商品、音楽、美術、技術は、飽和状態に達している。
メタルファンによると、Babymetalはここ10年のメタルの歴史においてもっとも画期的なことであり、これまでこのようなものはほかにはなかったそうだ。
私は、日本文化は世界標準になっていくと考える。
それは、日本の独自の魅力もあるだろうが、本質的なところにおいて、神の非常に貴いもの、力、霊的な何かが、世界をリードするだけの価値があると考えるからだ。
ロンドンタイムスの記者が「それは何か」と問いかけたもの。
それが今、世界の前に姿を表そうとしている。