非常に不思議だと思うのは、日本の保守の人々の2面性である。

彼らには、正常な感覚がある。

政治はもとより、経済についても、非常に意見がまともである。

彼らが正常な感覚を持っていることは、日本が今や世界で一番豊かで清潔で安全で完璧に近い体制を作り上げたということに現れている。

米国が戦争狂いに陥り、世界中を戦争の中に巻き込み、国内は経済破綻に落ちているのと対照的である。

上村シーラ千賀子氏によると、成田に降りた瞬間に日本が完璧であると分かるという。このような国はほかにないと。
http://www.youtube.com/watch?v=UJGS8F3uuy8

日本人には世界をリードする素晴らしい資質がある。

その反面、保守の人々は反キリストである。

無知だからかもしれない。

しかし、残念なことに、キリスト教にアレルギーがあるようだ。

正直言えば、日本にまともなキリスト教が入ったことはなかった。

キリシタンの時代のキリスト教は、ローマ・カトリック、しかもイエズス会のグノーシス教である。

明治時代に入ったのは、イルミナティ・ロスチャイルドのキリスト教、すでに進化論や社会主義、プレ・ミレなどに汚染されたキリスト教であった。

ポスト・ミレのカルヴァン主義のキリスト教が入ったことはなかった。

総じていえば、キリスト教は、現実とは異なる世界の事柄だけを扱うように限定されたいわゆる「宗教」であった。

だから、キリスト教といえば、酒やタバコを禁止する禁欲主義の教えと見られるのである。

現実世界を変える「地を従えよ」の目標を持つ世界観としてのキリスト教は日本に一度も入らなかった。

だから、ジョン･ノックスのスコットランド体制改革やカルヴァンのジュネーブ体制改革は日本人にとってまったく新しい教えなのである。

しかし、実質的に日本人は正常だから、「現実を扱う教え」に興味がある。

いわゆる福音派の彼岸主義的・神秘主義的なキリスト教には、日々現実を扱う社会人は興味を持たない。

日本のカルヴァン派も、バルトやら進化論やらドーイウェールト主義で大きく方向性をずらされており、正しい道に進んでいるものはない。

最近では、カルヴァン主義の神学校は、カルヴァン主義らしさを失って、単なる福音派の一派に堕落している。

ヴァン・ティルを継承しているグループがあるだろうか。

ない。

これだけサタンはクリスチャンの目を的からずらしてきたのだ。

目標を失うように働きかけてきた。

クリスチャンになれば、政治や経済に関して考えると異端呼ばわりされる。

このようなまともではないキリスト教に日本人が惹かれるわけがない。

われわれは社会人にターゲットを絞るべきだ。

そして、子供の教育も、「再臨が近づいているので、一緒に携挙されるように友達に伝道しましょう」のような逃避的な教えではなく、現実を扱い、将来政治家や法律家に、経済学者などになれるような実務的な人々を養う教育にすべきだ。

今クリスチャンホームで行っているホームスクーリングはプレ・ミレに基づいているので、ほとんど意味がない。

クリスチャンホームの教育は、神の国を地上に打ち立てることを大目標とし、次の目標を持たねばならない。

１．実務的社会人になる。
２．しっかりとしたクリスチャン家庭を築くことができる人間に育てる。

残念ながら、今の教会の教えで子供を教育すると、これらにおいて失敗する。

なぜならば、未来がないから。

「間もなく再臨です」でどうして教育ができるだろうか。

「地を従えよ」で教育せよ。

「地を従えよ」を目的とする教育を実践するには、聖書の解釈を完全にまともなものに変える必要がある。

これまでのような「聖書は教会と個人の生活に関する指導書です」的な教えではなく、「聖書はクリスチャンが地上を支配するための指導書です」でなければならない。

まず「キリストはこの世界の王である」ということを認識せよ。

そして、「キリストの民であるクリスチャンも王である」と認識せよ。

クリスチャンが祈りつつ行動すれば、悪魔の体制は崩壊するということを信ぜよ。

悪魔が築き、教会の中にすべりこませてきたプレ・ミレのような様々な異常な教えを粉砕し、生産的、建設的な教えを伝えよ。

先人として道を開いたR・J・ラッシュドゥーニーやゲイリー・ノースの著作を読むべきだ。

そのような著書を翻訳するために活動せよ。

もしこのことで進展がなければ、日本においてキリスト教は死滅する。

プレ・ミレを信じる福音派とかカリスマ派、カルヴァン派、進化論やバルトを許容するカルヴァン派などで生き残ることは不可能。

事態は非常に深刻だ。

実際、再建主義による影響で献身者となる人が次々と生れているのに対して、今福音派やカルヴァン派では献身者不足が深刻化し、無牧の教会が全国に広がっている。いずれ消滅するだろう。

朝日新聞が倒産するように、将来、イルミナティのキリスト教は死滅する。

なぜならば、御心を伝えていないから。

神に忠実なグループが生き残る。

完全に方向を転換しなければ、取り返しのつかないことになる。

真剣に考えてほしい。

2013年1月8日