政教分離は幻想
もし宗教と政治が截然と分離できるならばいいですが、かぶるんですよ。
となると、たとえば、「戦争は殺人だ」という仏教徒が、政治家として自分の考えを政治に適用する場合、それは「宗教活動だ」ということになり憲法違反となり、同じく「戦争は殺人だ」という無宗教者が、政治家として自分の活動をすると「宗教活動ではない」ということになり憲法違反にはならない、ということになるのか。
宗教を持っていると自称してもしなくても、どちらも同じテーマについてそれぞれの価値観で判断を下している。
だから、宗教という名前を問題にして議論することに意味はないのです。
「宗教の政治介入反対!」というならば、ほとんどの議員は失格です。
文部科学省の宗教統計調査によると、日本における宗教の信者数は、神道系が約1億700万人、仏教系が約9,800万人、キリスト教系が約300万人、その他約1,000万人、合計2億900万人となり、日本の総人口の2倍弱の信者数になるそうですね。(Wikipedia)
重複や過大報告が含まれていることを差し引いても、ほとんどの人が何らかの宗教的信念を持っている。
自分の宗教的信念を政治に反映させないようにすることを厳密な義務とするならば、ほとんどの人は政治家になれません。
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2011年3月10日
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