次々現れるニューエイジ運動の偽メシア主義
『シェア・インターナショナル』という団体について質問があったのでお答えする。
http://sharejapan.org/bcworks/millennium.html
このホームページから引用する。
「20年もの歳月を、イギリスの画家ベンジャミン・クレーム氏はすべての宗教によって待望されている救世主的人物が間もなく姿を現し、地球をより住みやすい所にしてくれると、聴衆に講演してきた。」
クレーム氏の話では、マイトレーヤは「自分で創った肉体」でヒマラヤの住まいを出て、1977年の7月19日にロンドンにやって来て、それ以来南アジア系の移民の中に住んでおり、世界のテレビを通して御自身を現し、すべての人々の相互安寧のための新しい文明の建設を指導する大宣言の日に備えているという。
彼にインスピレーションを与えてくれた人的源は何かという質問に対して、クレーム氏はヘレナ・ブラバツキーやアリス・A ・ベイリーの著作を勉強したと答えた。彼らの書物はニューエイジと呼ばれる広範で多様な現代の霊的思想に対して深遠な影響を与えて来た。ニューエイジというのは、東洋と西洋の神秘主義的要素のブレンドであり、強力な自己向上思考の処方である。
通称マダム・ブラバツキーと呼ばれた人は、ロシアの貴族階級出の霊媒であったが、1875年にニューヨークで神智学協会を設立し、智恵の大師方と呼ばれる高位の存在たちの助けを借りれば、人々は霊の領域に接触することができると教えた。
クレーム氏は神智学協会に所属したことはないが、ブラバツキーの書物はこの惑星の計画の展開に「準備的」役割を果たすもので、ベイリー夫人の作品は中間段階のものであると見なしている。「私はそれらの教えを継承していると人々は見ていますが、自分ではそれらの教えに抜けている部分を埋めているのだと感じています」とクレーム氏は付け加えた。
確かにそう考える人々はいる。しかし、警戒する人々もいる。1995年に『アメリカ文化におけるニューエイジ運動』という本の著者リチャード・カイル氏は、1982年にクレーム氏がマイトレーヤに関する情報の詳細を「キリストは此処にいる」と宣言する広告を載せた時、福音主義のプロテスタントを憤慨させ、彼らにニューエイジと名の付くものは何でも攻撃させることになった、と言っている。
2015年10月5日
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