次々現れるニューエイジ運動の偽メシア主義


『シェア・インターナショナル』という団体について質問があったのでお答えする。

http://sharejapan.org/bcworks/millennium.html

このホームページから引用する。


「20年もの歳月を、イギリスの画家ベンジャミン・クレーム氏はすべての宗教によって待望されている救世主的人物が間もなく姿を現し、地球をより住みやすい所にしてくれると、聴衆に講演してきた。」

救世主は、イエス・キリストだけである。

イエス・キリストは、紀元70年に再臨され、神の国を確立された。

もう一人のキリストは不要であり、また、歴史の最後に訪れる栄光化以外の目的での再臨は起きない。

このようなメシア待望論は、非聖書的である。


クレーム氏の話では、マイトレーヤは「自分で創った肉体」でヒマラヤの住まいを出て、1977年の7月19日にロンドンにやって来て、それ以来南アジア系の移民の中に住んでおり、世界のテレビを通して御自身を現し、すべての人々の相互安寧のための新しい文明の建設を指導する大宣言の日に備えているという。

マイトレーヤ=メシアである。

キリストは、現在、「からだをもって」天におられる。

地上におられるのは、聖霊である。

キリストが地上を歩まれる時代は紀元70年に終わった。

それゆえ、現在地上を歩むメシアとは、偽メシアである。

彼にインスピレーションを与えてくれた人的源は何かという質問に対して、クレーム氏はヘレナ・ブラバツキーやアリス・A ・ベイリーの著作を勉強したと答えた。彼らの書物はニューエイジと呼ばれる広範で多様な現代の霊的思想に対して深遠な影響を与えて来た。ニューエイジというのは、東洋と西洋の神秘主義的要素のブレンドであり、強力な自己向上思考の処方である。

通称マダム・ブラバツキーと呼ばれた人は、ロシアの貴族階級出の霊媒であったが、1875年にニューヨークで神智学協会を設立し、智恵の大師方と呼ばれる高位の存在たちの助けを借りれば、人々は霊の領域に接触することができると教えた。

クレーム氏は神智学協会に所属したことはないが、ブラバツキーの書物はこの惑星の計画の展開に「準備的」役割を果たすもので、ベイリー夫人の作品は中間段階のものであると見なしている。「私はそれらの教えを継承していると人々は見ていますが、自分ではそれらの教えに抜けている部分を埋めているのだと感じています」とクレーム氏は付け加えた。

ブラヴァツキーはイルミナティであり、国連の出版社ルシス・トラストと深い関係にある。ブラヴァツキーの後継者アリス・ベイリーはニューヨークに、ルシファー・トラスト出版社を設立。その後、ルシス・トラスト社に社名変更したが、ルシスLucisはルシファーのラテン語読み。
http://www.henrymakow.com/upload_images/gandhi.jpeg

この団体は、明らかにニューエイジ運動に属し、イルミナティである。

確かにそう考える人々はいる。しかし、警戒する人々もいる。1995年に『アメリカ文化におけるニューエイジ運動』という本の著者リチャード・カイル氏は、1982年にクレーム氏がマイトレーヤに関する情報の詳細を「キリストは此処にいる」と宣言する広告を載せた時、福音主義のプロテスタントを憤慨させ、彼らにニューエイジと名の付くものは何でも攻撃させることになった、と言っている。

その福音主義のプロテスタント自身が、イルミナティのエージェントであるサイラス・I・スコフィールドにすっかり騙されている。

「間もなく再臨があります」という考えそのものが、ニューエイジであり、イルミナティである。

世界を変える方法として用意されているのは、福音伝道だけである。

誰か超自然的な人物による独裁制によって実現するのではない。

 

 

2015年10月5日



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