神はわれわれのすべての業を利益に変えてくださる3


愛国者イコール天皇崇拝者ではない。

天皇陛下ご自身がそんなことを求めておられない。

戦前から昭和天皇は「わたしは神ではない」と言われた。

天皇を神にしたのは為政者である。

キリスト教の絶対神に対応するものとして天皇を神に据えた。

これは戦前社会の大きな間違いである。

今でも天皇を神にしたがる人々がいる。

愛国者の集団で、天皇や宮内庁がすることを批判すると、「とんでもない奴だ」と怒る。

天皇も宮内庁も人間であるから、間違う。

間違うから批判されるべきである。

もし天皇や宮内庁への批判が許されないならば、日本は新たに偶像礼拝国になるので、裁かれる。

神はご自身に並ぶものを絶対に許されないから、裁かれる。

天皇批判を許さない人々は、本当は日本を愛しているのではなく、権威に陶酔する自分を愛しているのである。

そのような人々が権力を握るならば、日本はカルト国になってしまう。

民主党の反天皇を批判するあまりに、反対の極端に行くのは本当におろかだ。

私はそんな日本になってほしくない。

本当に自分の国を愛する人は、自国を絶対化しない。

神と御言葉以外のいかなるものをも絶対化しない。

ちなみに、「え〜、神や御言葉も批判できないのですか」という人がいるかもしれないが、それは間違い。

なぜならば、神や御言葉を批判することが許されるならば、「それじゃあ、その批判する人は絶対なのですか」と反論されるだろう。

人間は世界を創造した者ではないので、人間理性は絶対ではない。

ここでも行き過ぎに注意すべきだ。

 

 

2011年4月21日

 

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