今のところは情報で勝負
(1)
キャロル・クイグリーのThe Anglo American Establishmentを読んだ。
南アフリカの利権で財をなしたセシル・ローズが、大英帝国発展のために作った秘密結社と、その巨大な影響に関する記録だ。
中で興味深いのは、「結社の活動規範は、イエズス会に真似る」という規定があること。
イエズス会は、結局秘密結社のようなものなのだ。
ローズの巨大な遺産によって、タイムズ紙を買収。
言論が金持ちによって操作されていることがわかる。
もう一つ興味深かったのは、「アメリカをもう一度植民地として取り込む」ことが目標だったこと。
実際、1913年FRBの創設は、米国の植民地化であった。
なにせ3円の紙とインクでできた100ドル札の17%が債権として手に入るのだから。
つまり、100ドル札を刷れば、17ドルの国債が手に入る。
ドル紙幣は金利がつかないが、国債は金利がつくので、だまっておくとどんどんお金がたまる。
米国市民は、この金利を払うために働く。奴隷だ。
(2)
この本を読んでいて思ったのは、われわれの意思を通し、地上を御心に従わせるには、究極的にはわれわれが選んだ政治家が必要だということ。
そのためには、お金がいる。
政治的な権力を手に入れない限り、地を従えることにはならない。
しかし、神の方法は単純ではない。
われわれが、金銭を手に入れて、政治家を選出すればいいというものではない。
神は、われわれが金銭を手に入れ、政治家を動かすだけの度量と成熟を要求される。
内面が進歩しなければ、それだけ大きな権限をお与えにならない。
だから、われわれは、回り道のようだが、情報で勝負するしかない。
どんなに劣悪な政治家に振り回されてひどい目にあっても、われわれは、優先順位を間違えないようにしたいものだ。
2012年6月17日
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