勝利の予定説を信じられないなら、カウンセリングはできない
10年前のちょうど今の時期にたまたまインターネット上で知り合った人がいる。電話で話すだけで一度も面会したことがない。
個人伝道で救いに導かれた。
対人恐怖だった。
子供のころから人に恵まれなかった。両親が自分に無関心だった。
合わない環境を捨てて、都会に出た。
しかし、自分が目指す職場になかなか出ることができない。
お金がどんどんなくなっていく。
それで、勇気を出して仕事を始めた。
最初は、人の目を気にしていた。
しかし、徐々に自信がついてきた。
今では、人から「心臓に毛が生えている」と言われるほどたくましくなった。
成績も一番いい。
同僚から「落ち着いている」と言われ、「結婚している」と見られるが、独身である。
自分で説明した。「きっと、神様に祈っているからだろう」と。
根本的なところで頼るものがあるから、安定しているように見えるのだろうと。
私は、徹底してポスト・ミレを叩き込んだ。
「少しでも疑いを持つとサタンにやられるから、徹底して信じ切れ」と。
「クリスチャンは最終的に勝利するのだ。それが運命だ。だから、戦えば戦うほど勝つのだ」と。
こんなときに、もし私がプレ・ミレだったらどうだろうか。
「この世はサタンの世だから、クリスチャンは弱い。どうなるかわからない。いや、聖書によれば、失敗することが運命づけられている。最終戦争が起こり、反キリストが現れて大迫害が起こるだろう。人類の3分の2が死滅する。」
こんなことを対人恐怖の人にカウンセリングで伝えたらどうだろうか。
カウンセラー自身が勝利の予定説を信じることができなければ、カウンセリングはできないのだ。
「クリスチャンは、信仰によって勝利する」と固く信じることが第一歩である。
これができないような牧師やカウンセラーは廃業すべきだ。
2012年5月11日
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