イルミナティの世界観は理論上すでに死んでいる
1.
プロシアのケーニヒスベルクの哲学教授インマヌエル・カントは、1784年、論文「啓蒙主義とは何か」を発表して、他人の指導がなくては自分の理解力を用いえない未成年状態を人間が脱することこそ「啓蒙主義」である、と定義した。
http://www.marino.ne.jp/~rendaico/seito_palesutina_yudayaginmondai_iluminatyco.htm
カントは、国際連盟提唱者でもある。
つまり、カントは、イルミナティそのものである。
2.
1755年、世界ではじめて進化論を体系的に説いたのは、カントである。
インマヌエル・カントは、3冊の『批判書』を書き、名声を博した。宇宙論に対する彼の偉大な貢献はその名声の陰に隠れてしまった。事実、彼の初期の著書『自然史の概略と天体理論』(1755)は、宇宙の歴史を進化論に基づいて説明しようとした最初の体系的な試みである。その中において、カントは、自然秩序を、最初の創造時に完成したものとしてではなく、今「存在にいたりつつあるもの」として描いた。カオスから秩序への移行は、一挙に起こったのではなかった。
(Stephen Toulmin and Jane Goodfield, The Discovery of Time (New York: Harper Torchbook, 1965), p. 130.)
世界や秩序は滅び、永遠の淵の中に飲み込まれる。しかし、同時に、創造は天において常に新しい形を作り出し、失われたものを取り戻そうとせわしなく働いている。
存在の最初の数分間において、温度は数百万度にもにもなり、その小滴の内部の物質はすべて基本的な素粒子――電子、中性子、陽子など――から成っていた。…ビッグバン理論によれば、92の元素すべてが宇宙の開始から30分以内にこのようにして形成された。
(Robert Jastrow, Red Giants and White Dwarfs(New York: New American Library, 1969), p. 69; cited by Gary North, Dominion Covenant, p. 374.)
チャールズ・ユージン・ガイ博士が、原子がランダムに集まって、最少の原子(炭素、水素、窒素、酸素)からなるたんぱく質分子1個を作る確率を計算した。注意していただきたいのは、博士は、92元素全部の成立や生命の誕生の確率についてではなく、「単一のたんぱく質分子」の成立についてだけ計算したのである。
その結果、偶然の作用によって、たんぱく質分子1個が生まれるのに必要な原子の集合は、その中心から出発した光が10の82乗年かかってやっと表面にたどりつくほど巨大な球体になったという。しかし、現在の推定では、宇宙の大きさは、半径10の9乗光年である。
地球の大きさの天体において、偶然にたんぱく質分子1個ができることを期待すると、10の243乗年かかるという。地球の年齢は、10の9乗年といわれているので、生物の進化の動因を偶然に求めることがいかに愚かかがわかる(Lecomte du Nouy, Human Destiny (New York: Longmans, Green, 1947), p. 34; cited ibid., p. 375.)。
2015年12月24日
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