米1ドル札のピラミッドにローマ数字で1776年と記されている。
これは、米国の建国の年とされているが、イルミナティの創立年でもある。
メーデーの5月1日が労働者の日として祝われているが、あれは、イルミナティの成立月日である。
つまり、
イルミナティ創立日
1776年5月1日
米建国日
1776年7月4日
同じ年に創立したというのは単なる偶然なのだろうか。
私は、入念に計算された出来事であると考える。
ヴァイスハウプトもワシントンも、どちらもフリーメイソンである。
イルミナティもアメリカ合衆国もフリーメイソンの運動の一環と考えるべきだろう。
そして、あえて同じ年に設立したのは、アメリカ合衆国がイルミナティと同一の思想と目的で作られたことを暗示しているのだろう。
ヴァイスハウプトはイエズス会のメンバーであるが、そもそもローマ・カトリックは、(聖書)啓示と理性を同等に置く。
ギリシア思想を濃厚に受け継いだローマ・カトリックにおいて理性とは、啓示を補完するものである。
宗教は啓示が担当し、科学は理性が担当する。
プロテスタントは、「聖書のみ」である。
啓示は、理性の土台である。
理性が「進化はあった」と述べても、啓示が「種類にしたがって創造された」と述べているのであれば、後者を選択する。
科学的発見があっても、啓示と矛盾すればそれを否定する。
啓示を疑うような科学的理論や知識は悪魔の助言として却下する。
しかし、ローマ・カトリックでは、理性は啓示とは別の領域を担当し、自立している。
一般には逆と思われているが真相は違う。
近代以降の、「理性の自律」から「理性のみ」への世俗化の流れは、ローマ・カトリックが原理的に内包していたものであって、当然の帰結である。
現代は、理性が啓示を飲み込んだ時代である。
「私は科学を信じる。聖書?そんな神話なんか信じない」というのが現代人の一般の考え方である。
ヴァイスハウプトは、理性による世界の再構築を目指してイルミナティを作ったが、この背後にはロスチャイルドがいた。
ヴァイスハウプト=ロスチャイルド=理性の啓示に対する優越
この源流はエデンの園におけるサタンの惑わしである。
「神はあなたが幸せになることを妨害しているのです。真実はこちらです。どうぞこちらに来なさい」と。
ワシントンは、フランス啓蒙主義を警戒したが、実際は逆である。
ワシントンのフリーメイソン33階級記念の衣装を見れば理解できる。
エプロンをつけている。
何度も述べたが、フリーメイソンのエプロンは、アダムとエバが自分たちの恥を隠すために作ったイチヂクの葉を象徴する。
そのエプロンには、「万物を見通す目」が描かれている。
http://www.phoenixmasonry.org/masonicmuseum/george_washington_masonic_aprons.htm
人々の蒙を啓く目である。
理性神である。
つまり、アダムとエバが作り出したイチヂクの葉の覆いとは、理性による救済という解釈なのである。
イルミナティもアメリカ合衆国も、理性による世界再編を目指す啓蒙主義運動の一環であり、フランス革命と何も変わりはない。
イルミナティとアメリカ合衆国は、双子の兄弟なのだ。