ルターの異端的な発言について4
ルターが「キリストは姦淫を犯した」と述べたと一部に伝えられているが、誤謬であろう。
「キリストは、井戸のところにいた女と最初の姦淫を犯した。というのも、「彼が女と何をしていたのか誰も知らない」と言われていたからである。再び彼はマグダラと姦淫をした。そしてまたもや、ヨハネ8[:2-11]の姦淫の女と寝た。これがキリストが彼女を逃がした理由である。かくして、善良なるキリストは、死ぬ前に姦淫者にならなければならなかった。」(Luther’s Works, American Edition, Volume 54, p. 154)
しかし、キリストは罪人である。というのも、彼は、以前神を冒涜し、クリスチャンを迫害し、暴力を振るったパウロの罪を負い、キリストを否定したペテロの罪を負い、姦淫と殺人を犯し、異邦人に主の御名を冒涜させたダビデ(ローマ2:24)の罪を負ったからである。一言で言えば、キリストは自分の身に、すべての人のすべての罪を負っているのである。しかしそれは、キリストがそれらの罪を犯したという意味ではなく、ご自身の血によって償いをするために、われわれが犯したこれらの罪をキリストがご自身の身に背負われたという意味においてである。(Luther’s Worksvol. 26, p. 277; fromLectures on Galatians,Chapters 1-4[1535], commentary on Galatians 3:13)
2018年4月15日
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