業の契約と恵みの契約


聖書契約には2種類ある。

1.業(わざ)の契約

2.恵みの契約

業の契約は、堕落前のアダム(及びその子孫と全被造物)と神との間に結ばれた。

恵みの契約は、堕落後のアダム(及びその子孫と全被造物)と神との間に結ばれた。

アブラハム契約、モーセ契約、ダビデ契約はすべて恵みの契約である。

業の契約とは、契約の当事者であるアダムが「神の法を守れば、永遠の生命と相続を得られるが、守らなければ永遠の刑罰を受け、相続をすべて失う」というものであった。

アダムは、神の法に違反したため、永遠の刑罰と相続不能に陥った。

神は、この状態から救い出すために、御子イエス・キリストをつかわし、身代わりに「永遠の刑罰」と「永遠の相続不能」を受けさせ、同時にすべての神の法を守らせたので、業の契約を成就し、イエス・キリストを信じるすべての人々に「永遠の生命」と「永遠の相続」を与えられた。

恵みの契約とは、このイエス・キリストに「つながる」契約である。

業の契約の成就者であるキリストに契約的につながり、キリストと契約的に一体となることによって、自らもキリストと同じ立場に立つためのものである。

つまり、恵みの契約によってキリストと一体になったアダム(及びその子孫たちと全被造物)は、業の契約の成就者となった。

だから、アダムもその子孫も全被造物もイエス・キリストが十字架において贖いを成し遂げられたときに、永遠の命と相続を受けられる法的地位を得た。


その十字架の血によって平和をつくり、御子によって万物を、御子のために和解させてくださったからです。地にあるものも天にあるものも、ただ御子によって和解させてくださったのです。(コロサイ1・20)

全人類のもとには、神から「永遠の生命と相続の確約書」が渡されている。

そこにはこう書いてある。

あなたには、永遠の生命と永遠の相続を受ける権利があります。印鑑を押せば、その権利を手に入れることができます。

しかし、人が権利を受けることを妨害しているサタンが、われわれを誘惑する。

「その書類に判を押してはならない。それは詐欺だ」と。

もちろん、書類に判を押さなければ権利を受けられないので、判を押すことを拒んだ人は、約束のものを手に入れられない。

つまり、せっかくの永遠の命と相続を受ける権利も判を押さないために無効になってしまう。

この印鑑にあたるものは、信仰である。

イエス・キリストを信じる信仰があれば、われわれは永遠の生命と相続が受けられる。

恵みの契約とは、イエス・キリストに契約的につながる契約であり、結婚のようなものである。

結婚契約によって男女は契約的に一体化する。

キリストと教会(エクレシア=クリスチャンの集合体)は恵みの契約によって一体化する。

そして、ともに永遠の命と相続にあずかる。

あなたの前には権利書が置かれている。

信仰というハンコを押しさえすれば恵みの契約の中に入り、永遠の命と相続にあずかることができる。

 

 

2015年5月7日



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