国民に義務を課す国家をわれわれは求めていない



自民党が公式に国民の基本的人権を否定し、さらに改憲案で日本国憲法第18条「何人も、いかなる奴隷的拘束も受けない」を削除。
http://www.asyura2.com/12/senkyo140/msg/436.html

http://togetter.com/li/414355

自民党が公式に国民の基本的人権を否定し、さらに改憲案で日本国憲法第18条「何人も、いかなる奴隷的拘束も受けない」を削除してしまいました

『『日本国憲法改正草案』がヤバすぎだ、と話題に・・・』
http://www.geocities.jp/le_grand_concierge2/_geo_contents_/JaakuAmerika2/Jiminkenpo2012.htm

自民党のトンデモ改憲原案はもはや「憲法」とは言えない この国にはまともな政党はないのか
http://blogos.com/article/33462/

日本国憲法と大日本帝国憲法条文比較
http://tamutamu2011.kuronowish.com/kennpoujyoubunnhikaku.htm
まとめ

自民党改憲案Q&A
http://www.jimin.jp/policy/pamphlet/pdf/kenpou_qa.pdf

Q2 「今回の「日本国憲法改正草案」のポイントや議論の経緯について、説明してください。」

答 「今回の草案では、日本にふさわしい憲法改正草案とするため、まず、翻訳口答調の言い回しや天賦人権説に基づく規定振りを全面的に見直しました。」

Q13 「日本国憲法改正草案」では、国民の権利義務について、どのような方針で規定したのですか?

答 「権利は、共同体の歴史、伝統、文化の中で徐々に生成されてきたものです。したがって、人権規定も、我が国の歴史、文化、伝統を踏まえたものであることも必要だと考えます。現行憲法の規定の中には、西欧の天賦人権説に基づいて規定されていると思われるものが散見されることから、こうした規定は改める必要があると考えました。」
http://www.asyura2.com/12/senkyo140/msg/436.html

自民党によると、「西欧の天賦人権説」ではだめだという。

天賦人権説(てんぷじんけんせつ)とは、すべて人間は生まれながら自由・平等で幸福を追求する権利をもつという思想。(Wikipedia―天賦人権説)

おそらくこれは「戦後、義務よりも権利ばかり主張する人々が増えて、国がダメになった。その原因は西洋の天賦人権論があったからだ」との考えからだろう。

片山さつき氏のツイッターでの発言からわかる。

「国民が権利は天から付与される、義務は果たさなくていいと思ってしまうような天賦人権論をとるのは止めよう、というのが私たちの基本的考え方です。国があなたに何をしてくれるか、ではなくて国を維持するには自分に何ができるか、を皆が考えるような前文にしました!」と言われた。
http://togetter.com/li/414355

国が義務を果たすように国民に命令するような憲法は恐ろしい。

なぜならば、国は容易に特定の人々の恣意的な道具になるからだ。

政治家、大企業、軍部などによって、国民が道具として利用されたという歴史が人類に無数にある以上、われわれは、憲法を「国民の義務を規定する」ものよりも「国民に対する国家の横暴を抑制する」ものとして規定すべきである。

愛国心や国防、スパイ行為、反日行為の防止などは、「国を成立させるための基本」であるが、これらは、国民の「国家秩序成立の義務」として限定的に規定すべきである。

義務教育制度のもとで文部省が定めた教科書を使うことを強制されたり、NHKの受信料支払い義務により受信内容如何にかかわらずNHKを支えなければならないというような思想統制によって、思想・信条の自由を奪われることがあってはならない。

この自民党の憲法案は、あまりにも性善説に偏りすぎる。

われわれは「命令者としての国家」を求めていない。

われわれの「神のもとでの自由な活動」を可能にする保安官を求めている。

他の政党が売国政党である以上、次の選挙でわれわれは自民党しか入れる政党はないが、その後には、この時代錯誤の危険思想と戦わなければならない。

 

 

2012年12月12日



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