クリスチャンの祈りによってバベルの塔が完成寸前に崩壊した


1.

今福音派のクリスチャンが「再臨」と呼んでいるものは、実は、紀元70年に旧約の体制を裁くために来られたイエス・キリストの来臨である。

なぜならば、イエスは「わたしはすぐに来る」「時は遅くならない」「これらの前兆はこの時代が過ぎ去らないうちに起きる」「神の国が力強くやってくるのを見るまで死なない人がこの中にいる」と言われたからである。またパウロは携挙が「生き残っているわれわれ」に起きると述べているからである。

イエス・キリストは、イスラエルを裁き、ローマ軍を通じて神殿を破壊し、旧約の世界支配体制を崩壊させ、新約のそれに置き換えられた。

2.

パリサイ人は、イエスをキリスト(メシア)とは認めず、紀元70年に開始されたイエスの世界支配体制を拒絶している。

彼らにとって旧約の体制はまだ継続しており、ユダヤ人はいまだに選民である。イエスは旧約聖書を成就したとは考えないので、未来においてアブラハム契約の「大イスラエル」は成就すると考えている。

パリサイ人は、神殿崩壊を「旧約の統治システムの崩壊」ととらえず、「あれは単なるローマ軍による物理的破壊でしかない」と考えている。そして、再度神殿を再建し、そこにおいて動物犠牲をささげて、旧約のシステムを復活させようとしている。

3.

福音派のクリスチャンはディスペンセーショナリズムを通じて、彼らに騙され、このシステムが再臨後に復活すると考えている。つまり、紀元70年に再臨があったことを認めず、そのため、紀元70年の前後に、聖書において「天地の崩壊」と表現されている大変革が起きたことに気づいていない。

神の世界統治システムの推移:

<新約聖書の教え>

旧約のシステム ―(紀元70年)→ 新約のシステム

<パリサイ人の教え>

旧約のシステム ―(紀元70年)→ 旧約のシステム ―(2012年?)→ NWO(ユダヤ民族がメシアとなる世界政府) 

<福音派(クリスチャン・シオニズム)の教え>

旧約のシステム ―(イエスの十字架)→ 教会時代 ―(イエスの再臨)→ 旧約のシステム

4.

正しい新約聖書の教えるシステムを知ることによって、クリスチャンは「紀元70年以降はわれわれの天下になっていたのか!」と気づく。

サタンはこれに気づかれることを何よりも恐れている。なぜならば、祈られるから。祈られると、計画がとん挫するから。

サタンはわれわれが無知のままでいてほしかった。そして、ディスペンセーショナリズムに騙されている人々のように「大イスラエル建国」や「神殿建設」などシオニズムの計画を支援してほしかった。

そうすれば、自分が選んだメシアが到来し、神殿に立ち、世界政府が誕生し、サタンのもとで世界が一つとなっていたはずだ。

そのとき、サタンは神の座を横取りし、被造世界の王として君臨できるはずであった。

しかし、インターネットの普及により様々な情報が入ってくる現在、次第にディスペンセーショナリズムから離れる人が増えてきた。

喜ばしいことだ。

 

 

2016年12月8日



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