なぜ占いは重罪なのか
よくタイムマシンでやってきた未来人の書き込みがあるが、もし本当ならば、競馬などギャンブルをやるはず。
過去のデータを見て賭ける。
得られたお金は金などに代えてタイムマシンに持ち込んで未来に帰る。
そうなると、タイムマシンに乗り込むことは、富を得られる手っ取り早い手段となるので、多数の未来人が過去にやってきて同じような行動をする。
すると、必ず金や為替の相場が大変動して未来に影響を与える。
彼らが正しい未来図を教えるというが、教えた瞬間に未来は変わる。
なぜならば、本当にタイムマシンの存在がはっきりした場合、過去人は、その未来図に合わせて行動をとるから。
「いや、その点は未来に影響が出ない範囲で教えている」というかもしれないが、未来は、小さな過去の出来事の因果関係で成立するので、少しでも過去が変わると、未来にどのような影響が出るかわからない。
「あの遅刻がなければ、私はあの飛行機に乗っていたでしょう」みたいな話はよく耳にする。
未来人が、「ちょっとしたこと」と判断して情報を漏らしても、その「ちょっとしたこと」が重大な結果を招かないとどうして言えるだろうか。
未来人に過去に関する細部にわたる完璧な知識があるわけでもないし。
つまり、どういうことかというと、今われわれの目の前で起きていることは、「永遠の昔に神が御心にしたがって決定した不動の現実」であるということ。
一つ一つの出来事は、互いに密接に連関しており、素粒子一個の運動であっても「変化の余地」はあり得ない。
神は、永遠の昔の決定のとおりに、あらゆる出来事を計画どおりに寸分たがわず実行されている。
これこそ神の「絶対的主権」である。
占いが重罪であるのは、この絶対的主権を侵すからである。
占いとは「神と無関係に起きることがある」という前提で行われる。
「神が定めた不動の計画を人間の側で崩そうとする野望」である。
占いをする人は、すべて神のライバルである。
神は宇宙において並び立つ者を許さないので、悔い改めない限り、排除される。
つまり、永遠の刑罰である。
2015年8月6日
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