ビリー・グラハムの正体5


公の場では、言葉においても行いにおいてもイスラエルとユダヤ人を熱心に支持していたビリー・グラハムが、なぜプライベートの場ではこのようなことを語るのだろうか。テクス・マーズは「公の場で自らのシオニストのマスターに対して微笑んだり、応援したりする人々は、実際のところ、プライベートの場では苛立ちや冷笑を示している」と述べた。296 マーズは、ユダヤ人の権力についてニクソンとグラハムが表明した懸念を次のように解説する。


彼らはどちらも、自分たちのユダヤ人ボスから公の場で侮辱されることが多かった。脅されたビリー・グラハムは、何度もメディアの前で「『神の選民』であるユダヤ人は、イエス・キリストを主及び救い主として受け入れる必要がない」と言わなければならなかった。グラハムはかつて、独善的かつ優秀なイスラエルの首相ゴルダ・メイアに対して、テルアビブやハイファ、エルサレムにおいて「ビリー・グラハム・クルセード」を行わないことを保証した。グラハムはメイアに対して「われわれは、すでに神の祝福をうけている人々を改宗させるわけにはいかない」と言った。

ニクソンも、ユダヤ人には、自分を殺す力があることを知っていたので、金持ちのユダヤ人を軽視せず、イスラエルの指導者の不興を買わないように常に注意を払っていた。大統領として、ニクソンは、イスラエル国に対して対外支援金や軍隊を派遣した。297

自分のユダヤ人君主に対し、グラハムは嫌々ながらではあったが、服従の姿勢を保っていた。グラハムは、ユダヤ人を改宗させることを拒否しただけではなく、イエス・キリストの救いを求めて自らのもとにやってきたユダヤ人をシナゴーグに送り返すことすらした。1957年9月21日付の『サンフランシスコ・ニュース』誌によるインタビューの中で、グラハムは「私たちの集会において決心をした人はみな、プロテスタント、カトリックまたはユダヤ教の地元の聖職者にゆだねる」と言った。298

 

 

2016年1月13日



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