日本語訳聖書で手放しで推薦できるものはない
>日本語訳聖書はどれを読めばよいのでしょうか。
メールありがとうございました。
聖書は写本において2種類あります。
1.ビザンチン写本
大多数のキリスト教会において1900年間使用されてきたものです。
2.アレキサンドリア型写本
ウェストコットとホートという学者がそれまで古文書館において眠っていたアレキサンドリア型写本がビザンチンよりも古いと言い出して、現在のほとんどの翻訳聖書に使用されるようになりました。
しかし、ウェストコットとホートはいずれもオカルト秘密結社に属する悪魔崇拝者でした。
しかも最近の研究では、アレキサンドリアよりもビザンチンのほうが古いという説もあります。
アレキサンドリア由来の翻訳聖書NASB、NIVなどには、無数の省略(つまりビザンチン由来の翻訳聖書にある文言の欠落)があったり、オカルト用語が含まれていたりと、信頼に足るとは言えません。
現在、日本語においてビザンチン写本に基づく聖書は永井訳などわずかであり、そのわずかな翻訳聖書も、永井訳は日本語が読みにくいこと、その他はディスペンセーショナリズムなどの異質な神学の影響があり、手放しでお勧めできるものは存在しません。
ただ、ビザンチンとアレキサンドリアの差はマイナーなものであり、メジャーな差は僅少であるため、日本語訳としては私は新改訳聖書を利用していますし、注意書き付きでお勧めもしております。
英語でお勧めできるのは、ジュネーブ聖書です。これは、宗教改革者たちが使用してきたもので、最良の翻訳聖書です。キング・ジェームズ訳はフリーメイソンであった監訳者フランシス・ベーコンの影響があり十分にはお勧めできません。
2016年11月5日
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