聖書と矛盾するようなことを教える教会に加わってはならない
1.
私は、人間に惚れ込むことがない人間だから、新興宗教の教祖に従う人々が理解できない。
R・J・ラッシュドゥーニーを恩師と考えているが、だからといって、彼の考えや人格をすべて受け入れているわけではない。
再建主義者はだいたい私と同じように考えているだろう。
独立した思考をする人々ばかりだ。
だからといって、ラッシュドゥーニーのような知的巨人を簡単に批判できると考えてはならない。
独自路線を打ち出すならば、しっかり勉強しなければならない。
何の領域でもそうだが、独立できる人は、その領域の過去の歴史や技術をマスターした人だけだ。
スタンダードをマスターしていないのに、独自路線を出すと、異端になりやすい。
なぜならば、サタンはそういう独立志向の人を狙っているからだ。
ラーメン屋として暖簾分けが許されるのは、そのラーメン屋できちんと修行を積んだ人だけだ。
先人が積み上げた遺産を無視して新しいものを生み出せるほど世の中は甘くない。
2.
「INCキリスト教」については、まだ評価が定まっていない。
たしかに、統治主義とポスト・ミレに基づく神の国建設の運動であることは確かであり、この点は評価できるが、他の面(セオノミー、契約主義)でどうなのかまだわからない。
だから、全面的に賛同しているわけではない。
再建主義は、5条件でワンセットである。
5条件は互いに有機的に連関している。
セオノミーや契約主義で躓くならば、運動の成功は制限される。
いくら文化の7つの山の頂点にクリスチャンを据えたとしても、神の法を無視し、世俗主義を取り入れるならば、意味がない。
その頂点に立ったクリスチャン指導者たちが、契約主義を無視して、中国などと手を結ぶならば、神の国の運動ではなくなる。
再建主義の影響から生まれた運動の指導者は、きちんとラッシュドゥーニーやゲイリー・ノースの本を読んで、思想をマスターしてほしい。
3.
サタンの方法は「9割の真理と1割の噓」である。
新興宗教に入る人々、異端的なキリスト教の活動に参加する人々の共通する弱点は、このサタンのやり方について無知だということにある。
人間については、完全を求めてはならない。どんなに立派な人でも、完璧ではない。
しかし、教えについては、完全を求めるべきだ。
飛行機は、外観が美しく、頑丈そうに見えるというだけで、乗る人はいない。
乗り込む際に、油が漏れているとか、ネジが外れていることを発見したら乗らないだろう。
「9割正しいから、入信しました」ではダメ。
残りの1割が問題なのである。
宗教を選択する場合、教えについては、性善説では危ない。性悪説に立つべきだ。
「人を殺せ」という宗教はないだろう。
オウムに騙された人々は、教祖の「人類救済のため」という甘い言葉に誘われた。気づいたら、地下鉄でサリンをまいていた。
「これからどんなに努力しても、ハルマゲドンがやってきて、世界の人口の3分の2が滅びます」などというディスペンセーション主義を唱える教会になど参加してはならない。
「地を従えよ」という命令を無視するという一点で欠陥が明らかだから。
聖書と矛盾するようなことを教える教会に加わってはならない。
2018年8月3日
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