どちらが得か



ペテロがイエスにこう言い始めた。「ご覧ください。私たちは、何もかも捨てて、あなたに従ってまいりました。」
イエスは言われた。「まことに、あなたがたに告げます。わたしのために、また福音のために、家、兄弟、姉妹、母、父、子、畑を捨てた者で、
その百倍を受けない者はありません。今のこの時代には、家、兄弟、姉妹、母、子、畑を迫害の中で受け、後の世では永遠のいのちを受けます。(マルコ10・28-30)

世界には2種類の宗教しかない。

1.ご利益宗教

2.聖書的キリスト教

1を信じると、生前は楽しいが、死後地獄。

2を信じると、生前は迫害されるが、死後天国。

2を選択するとは、以下を意味する。

(1)何もかも捨てて、イエスに従う。つまり、イエスのために、また福音のために、家、兄弟、姉妹、母、父、子、畑を捨てる。

(2)捨てたものの百倍を必ず受ける。

(3)現世において、家、兄弟、姉妹、母、子、畑を迫害の中で受ける。

(4)後の世では永遠のいのちを受ける。

1を選択するとは、この逆を意味する。

(1)何も捨てない。イエスに従わない。つまり、イエスのために、また福音のために、家、兄弟、姉妹、母、父、子、畑を捨てない。

(2)捨てたものの百倍を受けない。

(3)現世において、家、兄弟、姉妹、母、子、畑を迫害の中で受けない。

(4)後の世では永遠のいのちを受けない。

1のご利益宗教の教え:

(1)何も捨てないでいい、イエスに従わなくてもいい。イエスのために、また福音のために、家、兄弟、姉妹、母、父、子、畑を捨てる必要はない。

(2)「捨てるならばその百倍を受けることができる」と教えない。

(3)「現世において、家、兄弟、姉妹、母、子、畑を迫害の中で受けなくてもいい」と教える。

(4)「後の世で永遠のいのちを受けることができる」と教えない。

つまり、ご利益宗教の特徴は、

(1)イエスや福音よりも家、兄弟、姉妹、母、父、子、畑が重要だと考える。

(2)イエスや福音よりも家、兄弟、姉妹、母、父、子、畑を優先させることによって、百倍の利益を期待させない。

(3)家、兄弟、姉妹、母、子、畑を迫害に巻き込むことを恐れる。

(4)永遠のいのちなどどうでもいいと考える。

ご利益宗教の関心はおもに、

家、兄弟、姉妹、母、父、子、畑

にある。

家と畑は資産。父母・兄弟姉妹は家族。

つまり「家族と資産」こそがこの宗教の関心である。

それに対して、聖書的キリスト教の関心はおもに、

イエスと福音、百倍の報いと永遠のいのち

である。

「イエスと福音」は神の国。「百倍の報いと永遠のいのち」は本当の報い。

かたや「家族と資産」を、かたや「神の国と本当の報い」を求める。

「家族と資産が安泰であれば、それでOK」というキリスト教は、実はご利益宗教である。

本当のクリスチャンは、そのようなものを空しいとみる。

本当のクリスチャンは、まず「神の国」を求め、次に神から受ける「百倍の報いと永遠のいのち」を求める。

どちらが得か。受けられる利益を考えよう。

1は、「家族と資産」のみ。

2は、百倍の「家族と資産」プラス「永遠のいのち」。

賢い者は、2を選択する。

 

 

2016年7月3日



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