万事はわれわれの勝利に貢献する


聖書は次のように教えている。「時間の動きは、永遠から始まる。というのも、時間は神の創造であり、神の永遠の命令より出て、それに基づいて動き出すからである。…時間は、予定されており、また、その始まりと終わりはすでに決定されているので、進化論的に、過去から現在、そして、未来に向かって進んでいるのではない。むしろ、それは未来から、現在、そして、過去に向かって展開しているのである」と。(Rousas John Rushdoony, The Biblical Phiosophy of History (Nutley, NJ: P&R, 1969.),p.11.)

現代人は、進化論の世界観に洗脳されているので、時間の流れを過去から未来に流れていると考えているが、聖書によれば、それは、未来から、現在、そして、過去に流れている。

神は、歴史という映画をすでに撮り終えている。

映画がそうであるように、結末は決まっている。

すなわち、キリストの世界征服である。

アダムが失敗した命令「地を従えよ」はキリストにおいてすでに法的に成就している。

キリストが「わたしは、すでに世を征服したのである」と「法的に」宣言された以上、世界征服が「実際的に」実現するのは時間の問題である。

すべてのストーリーは決まっており、誰がいつどのように登場し、神の国の拡大のために働き、それが勝利にどのように貢献するかは、全部決まっている。

われわれが偶然の出会いと考えているものはすべて必然であり、われわれが生涯において誰と出会い、誰と別れ、誰に影響を受け、誰に影響を与えるかはすべて決定されている。

これらの個別の事柄は、ことごとく計画の中に含まれており、緻密な筋書きに基づいて意図的に起きている。

神にとって予期せぬ出来事は一つもない。

神は誰にも影響を受けることがない。

神は、誰にも相談されず、すべてをおひとりで決定し、おひとりの御心によってことを実行される。

御国のために働くように召された人も、それを妨害するために召された人も、どちらも神の計画による。

御国のために働くように召された人には永遠の命と相続を、それを妨害するために召された人には永遠の刑罰と永遠の喪失を予定された。

神の国を妨害する人には気の毒だが、それは仕方がない。

神の決定に誰が文句をつけることができるだろうか。

その子どもたちは、まだ生まれてもおらず、善も悪も行なわないうちに、神の選びの計画の確かさが、行ないにはよらず、召してくださる方によるようにと、
「兄は弟に仕える」と彼女に告げられたのです。
「わたしはヤコブを愛し、エサウを憎んだ」と書いてあるとおりです。
それでは、どういうことになりますか。神に不正があるのですか。絶対にそんなことはありません。
神はモーセに、「わたしは自分のあわれむ者をあわれみ、自分のいつくしむ者をいつくしむ」と言われました。
したがって、事は人間の願いや努力によるのではなく、あわれんでくださる神によるのです。
聖書はパロに、「わたしがあなたを立てたのは、あなたにおいてわたしの力を示し、わたしの名を全世界に告げ知らせるためである」と言っています。
こういうわけで、神は、人をみこころのままにあわれみ、またみこころのままにかたくなにされるのです。
すると、あなたはこう言うでしょう。「それなのになぜ、神は人を責められるのですか。だれが神のご計画に逆らうことができましょう。」
しかし、人よ。神に言い逆らうあなたは、いったい何ですか。形造られた者が形造った者に対して、「あなたはなぜ、私をこのようなものにしたのですか」と言えるでしょうか。
陶器を作る者は、同じ土のかたまりから、尊いことに用いる器でも、また、つまらないことに用いる器でも作る権利を持っていないのでしょうか。(ローマ9・11-21)

「あなたはなぜ、私をこのようなものにしたのですか」と言う権利は被造物にはない。

神はある人を選び、救いを与え、神の国のためにはたらかせ、相続を与え給う。

また、神はある人を災いのために選び、救いを与えず、神の国を破壊するにまかせ、そして、永遠の刑罰に予定し給う。

彼らは、歴史というストーリーの中で悪役に定められている。

われわれの活動を妨害することにより、われわれを訓練し、聖め、困難を克服する過程で知恵を与えるために用意された人々である。

こちらがどんなに福音を伝えても受け取らない。

かえって逆上して襲い掛かろうとする。

人間の側でできることは、ただ伝えるだけである。

結果は、神の領域に属する。

選ばれている人は反省してこちら側に来るだろうし、選ばれていない人は来ない。

世間の人がキリスト教についてどう考えるかによって、神の国の進展が左右されるわけではない。

神はサタンの業を利用して、御国を前進される。

サイコロの目がどう出ても、全部、われわれの勝利につながっている。

 

 

2017年6月11日



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