宇宙人を言い出すと聖書から外れる


宇野氏が、イルミナティの血族が宇宙人であると言い始めた。

http://www.youtube.com/watch?v=zye9IMyRIy8

「広大無辺の宇宙には、人間のような知的生命体がいてもおかしくないから」という一般に言われている理屈はありえない。

これは、確率を根拠として用いているわけだが、宇宙の陽子の総数が10の80乗個。

最小タンパク質1個は100個のアミノ酸からできているが、アミノ酸の種類は、20。

大雑把にいって、最小タンパク質でも、20の100乗通り種類がありえる。

進化の過程で、ある酵素が必要になったとする。

酵素に必要なタンパク質は最小ではすまないが、仮に最小タンパク質が必要であったとしても、そのタンパク質をピンポイントで手に入れる確率は、20の100乗分の1。

これは、10の130乗分の1に等しい。

宇宙の陽子の数よりも多い分母を持つ確率は「限りなくゼロに近い」。

だから、偶然に進化が進み、知的生命体が生れましたなんてことはありえない。

ここで何度も言ったように、進化には、形質の突然変異だけではなく、それを動かす中枢も整っていなければならない。

羽が突然変異で生えたとしても、脳の中に羽を動かす中枢がなければ羽は動かない。

この2つの独立事象が偶然に成立することを期待するのは、ほぼ不可能。

形質が突然変異するということは、形質を支配するDNA配列が変化したことを意味する。

なぜならば、DNAが変化しないと、遺伝しないから。

そこで、形質を支配するDNAがたとえ突然変異で変化し、羽が生える遺伝子が成立したとしても、脳の対応中枢を支配するDNAの変異も「同時に」起こらなければならない。

動かせない羽を持っていても、ぶらぶらするだけで、生存競争に勝てないので、1代で退化する。

人間の遺伝子の平均塩基対の数は平均して7500ある。

DNAはAGTCという4つの塩基で成立するから、人間の遺伝子がピンポイントで得られる確率は、4の7500乗分の1。つまりゼロ。

人間の遺伝子1個ですら、確率的には偶然には成立しない。

だから、形質が変化しても、中枢がそれに合わせて変化することを期待はまったくできない。

つまり、進化はあ・り・え・な・い。

進化の可能性がまったくないとなれば、当然、残るは創造しかない。

その他の可能性はゼロ。

目の前に高度に組織的に機能するものがあり、それが自然発生しないとわかれば、残るは誰かが組織化したという選択肢しかない。

では、宇宙人が神の創造によって作られたのかという疑問があるが、おそらくない。

なぜならば、聖書に、「あなたが堕落したので、地は呪われた」とあるから。

そして、キリストはこの堕落の影響を受けて呪われた宇宙をあがなわれた。


その十字架の血によって平和をつくり、御子によって万物を、御子のために和解させてくださったからです。地にあるものも天にあるものも、ただ御子によって和解させてくださったのです。(コロサイ1・20)

「地にあるものも<天にあるもの>も」!!

キリストは、宇宙にあるものも、和解された。

ということは、人間が宇宙をも代表していたということになる。

もともと神はすべての被造物を見て「はなはだよい」と言われた。

もともと堕落はしていなかった。

キリストが天にあるものも和解されたということは、天にあるものも人間の契約違反によって堕落したということを意味する。

だから、人間以外で、宇宙を代表するようなものはいないのである。

聖書啓示によれば、人間は、被造物全体を背負って契約を結んだ。

そして失敗した。

神は新しい人類としてキリストを誕生させられ、彼に契約を守らせて、人間が達成できなかった宇宙の栄光化を達成された。

宇宙人がこの教えの中に入るスペースはない。

宇宙に別の人間がいるという考えは、聖書の契約思想を破壊するものであり、キリストの贖いも無効にする。

では、人間が堕落する前にサタンが堕落したが、それは、なぜ被造物に影響を与えなかったのか、という疑問があるかもしれない。

サタンは、霊であって、被造物の代表者にはなれない。

人間は、地のちりから作られた。

つまり、人間は霊であるのと同時に、物質であり、物質世界と契約的につながっている。

だから、人間とともに、物質世界全体が堕落した。

私は、宇宙人と言われるものは、悪霊だと思う。

悪霊が人間を惑わすために肉体を持っているかのように振る舞っているのであろう。

宇宙人の子孫とか言い始めると、異端になるので、注意が必要だ。

さかんに映画などで宣伝される宇宙人ものの起源は、ニューエイジである。

世界統一運動の一環として登場した新しい騙しである。

 

 

2014年3月8日



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