御国は漸進的に発展する
「聖書が教える終末論的勝利を正しく理解するためには、神の御働きの重要な贖罪史的な方法、すなわち「ここに少し、あそこに少し」(イザヤ28・10)という漸進主義を認識すべきである。
この教えは、「御国は時間の経過とともに発展する」と唱える。後千年王国説に反して、ディスペンセーション主義者や前千年王国論者は、破局主義に基づいて行動する。
彼らの神学体系では、キリストの御国は、それに伴うすべての栄光の中で、大災害という形で歴史の中に侵入する。御国は反乱の世界に突然押しつけられるものであるから、戦争や戦争の噂の先導によって開始する。
しかし、後千年王国説の漸進主義は、聖書にしっかりとした根ざした教えなのである。(Kenneth L. Gentry, Jr., "He Shall Have Dominion:A Postmillennial Eschatology", 2nd Rev. Ed.)
1.
前千年王国説は、劇場型である。
キリストは、反逆的な世界に天の雲に乗ってやってくる。これを再臨という。
この異次元からやってきたウルトラマンのような個人によって、世界は強制的に支配され、御国が出現する。
クリスチャンの日々の努力は、再臨の直前の最後の時代に、すべてご破算になる。
なぜならば、その時代に反キリストが登場し、全世界を支配し、「ものを売ることも買うこともできなくする」からである。
クリスチャンにとって職業とは、単に収入を得るための手段であり、教育は再臨までの間の時代を生き抜くための方法である。
再臨前と再臨後には大きな断絶がある。
2.
後千年王国説では、御国の出現と拡大は、徐々である。
御国は、われわれが、聖霊の導きと支援のもとで、自分を訓練し、職業的技能を磨き、子弟を聖書に基づいて教育する中で、次第に拡大していく。
サタンにはもはや地上を支配する権威がないと考えるので、現実に左右されず、勝利を確信しながら努力を継続する。
再臨は、世界の弟子化の完成として起きる。
1と2のいずれが聖書的であるか、議論の余地がない。
2018年9月3日
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