日本を多神教の国と見る人は、日本が陰陽の考え方で貫かれていることを知らない。
日本の神社における多神教は実は多神教のようであってそうではない。
本伊勢の籠神社の神主によると、神話に存在する様々な神は一人の神の多数の別名なのだという。これを多次元同時存在の法則という。
●「多次元同時存在の法則」
(1)神様に適用されるものである。原則として、実在の人間には適用できない。
(2)神の世界ゆえ、時間と空間を超越する。
(3)神は分身をつくることがある。
(4)神の分身は別名となって表現される。
(5)同じ名前の神は、同一神である。
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つまり、日本神話を読み解くためには、現実世界の事柄のように解釈してはならない。同一の神が時間と空間を越えて同時に存在するということ。
読み手は混乱するが、しかし、一つの鍵が手に入ればすっきりと理解できるようになっている。
鍵とは陰陽の原理だ。
陽として現れているものは、陰を示す。
日本神話に出てくる混沌は、背後の秩序を示すためだ。
無数に出てくる神々は、その陰にある唯一神を暗示している。
古事記において、造化三神(天御中主神・高御産巣日神・神産巣日神)は「三つにして一人の神」であるが、はじめに現れてその後「お隠れになり」二度と現れない。
つまり、陰に回った。
そして、無数の神々が現れる。つまり、陽。
われわれの目の前にある多様な神々は、背後にあって隠れている三位一神を表すため。
この原理を神輿に適用すると、全国の神社における無数の露出は、絶対的に隠されている本物の神輿を表示しているということになる。
つまり、契約の箱である。
では、なぜ日本では、このような陰陽の原理によって神が示されているのか。
それは、重要なものを隠し、守るためだ。
イエスは公に姿を現される前に、誰も気づかれない姿で普通の大工として働いておられた。
もし最初からずっとメシアとして世間に現れていたら、サタンの格好の標的になる。
サタンの目を欺くために、イエスは陰に回られた。
モーセも同じだった。
神はモーセを守るためになんと敵のど真ん中、エジプトの王宮で育てられた。
一番目につくところに秘中の秘が隠されている。
だから、日本がこれまで多神教の外貌であったは、時期が来るまでカモフラージュするためだった。
神はついに日本の秘密を公開された。
その時期が来たからだ。