「ダビデの幕屋の回復」について2



イスラエルのために祈ることは良いものの、すべてイスラエルの回復につなげてメッセージをするので、聖書をユダヤ人にフォカスを置いてしまうと聖書はクリスチャンと無関係になってしまうし、それはイエス様の愛や福音とは相反する気がします。

神様の願いは全人類の救いではありませんか?

メシアニック・ジュー運動にしても、言及された回復運動にしても、ディスペンセーショナリズムの影響を受けているため、旧約時代と新約時代の区別が明確にできていません。

旧約聖書は、イエス・キリストの御業によって成就したのです。

1.キリストの贖罪

キリストは、信じる者すべての罪を贖われ十字架につかれました。

旧約時代において、動物犠牲において示された型は、キリストの犠牲を表現しています。

たとえば、民が罪を犯した場合、動物を犠牲として捧げます。

それは、「新約時代における契約の民であるクリスチャンの罪を贖うキリストの犠牲」を象徴しています。

イスラエル人が契約の民として存在していたのは、新約時代における「全世界の諸民族の型」としてであって、それゆえ「聖書はもっぱらイスラエル人のためである」と考えるべきではない。

そうならば、聖書の宗教は民族宗教になります。

違います。アブラハムが選ばれる前に、まず神は全世界の民族の系図を示されました。その後にアブラハムが神と契約を結んでその子孫は「選民」になった。

その目的は、イスラエル人だけが祝福されるためではなく「イスラエル人を通じて世界の民が祝福されるため」です。

ですから、もっぱら聖書契約の目的は「民族に関係なく、信仰者の救い」にあります。

それゆえ、イスラエル民族に限定した救いの時代は、キリストの来臨において終わりました。

新約時代は、「民族に関係なく信じるだけで誰でも救われる時代」なのです。

2.キリストの律法の成就

キリストは、すべての律法を完全に守られ、永遠の生命を得る権利を獲得されました。

アダムが失敗した使命をキリストが果たされた。

それゆえ、キリストにある信者は、すべて自由に永遠の命の木から取って食べることができるようになりました。

またキリストはアダムの使命である王・祭司・預言者の使命をすべて果たされました。

これらの2つの成就により、旧約聖書はことごとく成就され、イスラエルの回復の約束も成就しました。

ですから、紀元70年における再臨において、イスラエルは回復し、2つに分かれていたイスラエル王国もキリストを王として統一され、ディアスポラとして世界中に散っていたユダヤ人も一つに集められました。

「集められたといっても、いまだにユダヤ人は散り散りになっているではないか」と言われるかもしれません。

しかし、聖書のいう「統一王朝」とは、キリストを中心とした「神の国」のことを意味しています。

つまり、イスラエルが2つに分裂し、その後捕囚にあって、世界に散った人々は、キリストを王とする王国に集められたのです。

距離的には離れているかもしれませんが、もはやエルサレム神殿で礼拝する必要がなく、クリスチャン各人の体が神殿なのですから、一つ所に集まる必要はありません。

イエスは彼女に言われた。「わたしの言うことを信じなさい。あなたがたが父を礼拝するのは、この山でもなく、エルサレムでもない、そういう時が来ます。(ヨハネ4・21)

イスラエルは、世界に広がるすべてのクリスチャンの集合体である「神の国」において統一されたのです。

ですから、これからパレスチナにおいてイスラエルが集まる時代がくる、と考えるべきではありません。

それは、イスラエルを集め、統一王朝を作るために来られたイエス・キリストの御業を無視することになります。

なぜ、クリスチャンがこのような時代を希望するようになったのでしょうか。

それは、イエスを拒否するタルムードユダヤ人の教えが教会に混入したからです。

イエズス会を作ったのはタルムードユダヤ人です。

イエズス会のインマヌエル・ラクンザという司祭が作り出したディスペンセーショナリズムという異端の教えでは、「初臨のイエスの働きでは不十分であり、そこにおいてイスラエルは統一王朝にならなかった」と教えます。

だから、ディスペンセーショナリズムは、「再臨のイエスが必要だ」と説いたのです。

「再臨のイエスが、パレスチナにイスラエル国を再建し、イスラエルを中心とした世界政府が誕生する」と。

これは、現在、世界政府を作るために活動しているイルミナティの教えと酷似しています。

なぜならば、イルミナティもタルムードユダヤ人によって作られたからです。

イルミナティの場合、メシアは「再臨のイエス」ではなく、別の人物です。それは、民族としてのユダヤ人です。

イルミナティやフリーメイソンの目標とする世界政府とは、タルムードユダヤ人をメシアとする支配体制です。

つまり、タルムードユダヤ人は自らを偽メシアと考えています。

福音派クリスチャンによる、いわゆるイスラエル回復運動は、タルムードユダヤ人による「世界政府運動への取り込み」に起因するので、悪魔的です。

再臨のイエスを待望し、旧約のイスラエルの回復を求めることを通じて、実際は、イルミナティの計画に乗せられているのです。

 

 

2016年4月28日



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