フルプレテリズムの問題点2



今が黙示録20:1〜6に記されている千年王国の時代であり、20章よりも前の箇所はヨハネが黙示録を書いてからすぐにも起きた箇所であり、20章7節目以降の箇所はヨハネが黙示録を書いてからすぐには起きなかった、それどころか西暦21世紀の今になっても未だに起きていないと言われますが、黙示録で示されている出来事は「すぐに起こるはずの事」(1:1)、「すぐに起こるべき事」(22:6)であると、御霊がヨハネを通して言っておられます。そうであれば、黙示録20章7節目以降の箇所も、すぐに起こったと理解するのが正しいと言えないでしょうか。黙示録20章7節目以降に書いてある出来事は、すぐには起きなかった、それどころか今になっても未だに起きていないと考えるのは、御霊とヨハネを嘘つきに仕立て上げることにならないでしょうか。
というのは、「これはすぐに起こる事が示されたものだ。」と冒頭(1:1)および最後の部分(22:6)で御霊がヨハネを通して書かれたにもかかわらず、黙示録20章7節目以降の箇所は2000年経過しても起きていないと考えることになるからです。「すぐには起きない事」が黙示録に書いてあるとするのは、明らかに聖句で言われていることと矛盾するように思われます。

20章では「千年間王になる」とあります。すぐに起きると言われているのは、千年王国の前のことについてです。

千年間が瞬時に起きると解釈することはできないので、20章以降は長いタイムスパンと解釈しても不当ではありません。

フルプレテリズムは、20章の千年王国が紀元70年以前に成就したと考えますが、「千年間」を数年もしくは数十年と解釈している箇所は聖書にはありません。

「神にとって、千年は一日のようである」と別の箇所にありますが、それは神の側にとっての時間の意味であって、われわれ人間にとって千年は長期であり、それを数年もしくは数十年の意味と解釈できません。

イエスは7つの教会に対して「現在の迫害下の苦しい状況は(紀元70年の)裁きによって終わる」と啓示されただけではなく、その後の神の勝利のご計画についても明らかにされ、励ましとされたのです。

 

 

2018年4月24日



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