本当の競争とは有機体の生存という大目的を実現させるためにある


(1)
田母神さんが、新自由主義で20年もやってきて全然財政がよくならないではないか、積極財政をやる安倍さんに登場してもらわなければダメなんだ、と言った。
http://www.youtube.com/watch?v=qv4sqXOAOTk

はたして自民党や民主党は新自由主義だったのだろうか。

小さい政府を実現したのだろうか。

ノーだ。

小泉竹中政権のときに政府の財政赤字は拡大した。

民主党になるとさらに拡大した。

この両政権は、小さな政府ではなかった。

だから、日本において小さな政府は実現したためしがない。

(2)
今は中央銀行が支配している体制であり、しかも、通貨供給量が需要よりも30%も低いデフレ状況なのだから、小さな政府を実行するような時期ではない。

だから、私は別の意味で、安倍さんには積極財政をやってもらいたいと思っている。

血液が足りないのに、食べ物を与えなければ血が作られないからさらに貧血になる。

社会に血液が回るように血液の量を増やすことと、心臓を刺激して勢いよく血液が流れるように刺激策を講じる必要がある。

そういう意味において、雇用を促進する公共投資は必要だろう。

(3)
民主党が予算として組んだ90兆はいったいどこに消えたのか。

あれだけの予算で、市場が活性化しないのは、どこからか血が漏れているとしか思えない。

それが社会福祉に回っているというのだが、じゃあ、その社会福祉で恩恵を受けた人々は何に使ったのか。

本当にわけがわからない。

(4)
次のビデオは、安倍さんに関するチャンネル桜の評価を端的に知ることができる。
http://www.youtube.com/watch?v=qv4sqXOAOTk

私は、安倍さんと統一教会のつながりから、ロックフェラーの傀儡と見てきたが、どうやら、「戦後レジームからの脱却」は本気だったらしい。

戦後レジームとは、ロックフェラー=統一教会=創価学会=在日の体制であった。

だから、安倍さんが本気を出してその自分の出身地から出ようとしたのを猛烈に妨害したというのが前回の退陣だったらしい。

しかし、今や、ロックフェラーは失脚し、米国もサブプライムローン問題で力を失っている。

戦後レジームからの脱却にはよい時期だ。

ちょうど戦後70年に近づいてる。

ロシア革命からロシア人が解放されたのも約70年。

日本が米国の支配から脱却するのも70年かかった。

われわれは祈って、米国だけではなく、米国の背後にいるイルミナティからの解放を祈るべきである。

(5)
三橋氏の次のビデオは非常に学ぶところが多かった。
http://www.youtube.com/watch?v=FltSHLAX23E

新自由主義の弱肉強食ではダメだという。

以下要約する。


新自由主義の弱肉強食ではダメだ。

EUの実験でそれがよくわかった。

通貨を統一し、域内の諸国が平等の競争を行ったら、当然、能力に差があるので、勝ち組と負け組に分かれた。

ドイツが勝ち、スペインやギリシアが敗れた。

普通の国であれば、関税によって防衛できるが、関税自主権が撤廃されたので、弱い国は自国を守れない。

それに対して新自由主義者は、「弱肉強食は当然の結果。それは仕方がない」というがそうだろうか。

「農業が弱い国の農民は、強い国に行って農業をやればいい」というが、国ってそんなものではない。

国柄を取り去ることはよくない。

EUの実験において明らかになったのは、国同士が集まって関税撤廃、通貨統合することがいかに非現実的かということだ。

だからTPPはよくない。

経団連の米倉は、法人税を下げろという。

下がった法人税によって得た利益を、企業は、日本にではなく、TPPで投資が自由化された新興の工業国に投資する。そちらのほうが有望だから、ということになれば、日本に恩恵は回らない。

国という単位である程度のけじめをつけないと、愛国心のない企業家はどんどん自国を破壊していく。

以上の説明を聞いて、私は、経済に関しても、他の分野においてと同様に、無原則な国境撤廃は有害無益だと思った。

こう考えればよい。

国という単位は、有機的組織体の一部なのだ。

体の中で目は見る能力を与えられている。

見るという能力に関して競争すれば、目にかなうものはない。

だから、目だけが一人勝ちする。

それで、目は、他の器官に対してお前たちはいらないよ、と言えない。

なぜならば、体は目だけで成立しないから。

弱肉強食ではなく、組織体の一員として国を考えるべきだ。

それぞれ得意、不得意の領域が違う。

それが集まって調和がとれる。

だから、共産主義のように競争を排除するのも問題だが、極端な競争主義でもだめだ。

ジャングルで、ライオンが最強だからといって、ライオンだけが生き残るのではなく、神は、弱い動物もそれなりの役割を与えて生存させておられる。

だから、ライオンは腹いっぱいになると、餌を取らなくなる。

彼らは、互いに競争しているにもかかわらず、共存する自然界を永続的に成立させるべく、互いに存在を認めあっている。

社会も同じであり、同じ業種に多数の会社があってもいい。互いに競いあうことによって消費者のニーズは満たされる。

弱肉強食の理論で独占が許容されるならば、かえって社会は乱れ、崩壊してしまう。

神の創造世界とは、「有機体の生存という大きな目的を実現させるための競争」はあるが、「弱肉強食で強い者が他を滅亡させて独占的存在になる」というような進化論的世界ではない。

われわれの社会もこの神の創造秩序を真似るべきだ。

 

 

2012年11月28日



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