キリスト教を全否定することの誤り
キリスト教こそが、この世界を破壊してきた元凶だと確信しています。
歴史上、あれほど多くの人間を殺した宗教はキリスト教以外にありません。
それがイエス=キリストの意図ではないにしても、南米で起きたコルテス、ピサロによるインディオ絶滅は極悪です。
聖書に「人を殺してはならない」とあります。
やったのは神を捨てた人間。
当時からローマ・カトリックは、実質グノーシスであり、キリスト教ではありません。
神は神の法を意図的に破る者を契約から追い出す。
ブッシュ大統領は、所属教会の牧師の忠告を無視して戦争開始しました。
宗教側で禁止していることをやった人間の責任まで宗教に負わせるのは、違法です。
あなたが会社の社長だとして、会社の規定に違反してそれを頑固にやり続けた社員の犯した犯罪の責任を取れと言われ、「最悪の会社」と言われたらどう思いますか。
結局は同じ事です。
キリスト教は成立から今日に至るまで、2000年近くの長きにわたってずいぶん悪い社員にかき乱されてきたのですね。
この世界は、神とサタンの戦いですから。
サタンは神の陣営に手下を送り込んで乗っ取ろうとする。
しかし、その戦いの過程で、教えが純化していき、かえって神の支配は前進する。
だから、人間と同じです。
経験を積んで賢くなって、人間として成長する。
ときには悪いこともする時期もある。
しかし、それだからといって、その人間を指導する原理そのものが悪かったということにはならない。
神の定めたあるべき人間の姿、世界の姿は厳然として存在しますが、それを担う人間は間違いを犯す。
進歩する余地はあります。
教えと人間を切り離すことができないと、担う人間に常に完璧を求めることになり、そんな無茶なことは、神道や仏教にだって求められないでしょう。
それから、キリスト教の悪い面だけを取り出して批判すると、歴史を歪めてしまいます。
キリスト教は、西洋文明の2大要素の一つだった。
われわれは科学技術、機械文明の恩恵を受けています。
西洋思想は、キリスト教とヘレニズムの拮抗の中で発展してきた。
そういった巨大な影響力を無視して欧米の文明を語ることはできない。
われわれ日本文明が完全に欧米文明から独立して発達してきているわけではない以上、よいものはよいと認めないと、偏狭な理解になって自爆します。
日本人を誰も相手にしなくなる。
2014年11月20日
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