なぜ日銀が通貨発行権を独占しているのか


(1)
若い経済学者や経済評論家、知識人がまともな考えに近づいているのは喜ばしいことだ。

ただ、太平洋戦争の背後にコミンテルンの陰謀があったというところで止まっている。

黒幕はコミンテルン(スターリン)であり、ルーズベルトもマッカーサーも利用されていたという。

はたして、ルーズベルトやマッカーサーは、騙された側だったのか。

ルーズベルトは「戦争は作るものだ」と言った。

「私はまず日本が攻撃を仕掛けるのを希望する」とも。

スターリンは、ルーズベルトが死んだときに半旗を掲げた。

そして、どちらもロスチャイルドから金をもらっていた。

結局、イルミナティ・フリーメイソンという視点がなく、コミンテルンどまりだと、全体が見えない。

陰謀史観に近づいているのは評価できるが、最終的にロスチャイルドという銀行家、そして、ロスチャイルドを使役しているイルミナティのサンヘドリン(頂上にいる13人からなる世界最高指導者)について気づかない限りは、全体像は見えないと思う。

(2)
リフレ派の田中秀臣氏の解説は非常に興味深い。
http://www.youtube.com/watch?v=uznQ-bez00A

日銀は戦前から、デフレ派が圧倒的に多かったという。

今の状況を見てもわかるように、デフレでは経済は停滞する。

なぜならば、血液循環システムで言えば、血液の量が足りないからだ。

健康体は、十分な血液があって、しかもそれを力強く押し出すポンプである心臓が健康でなければならない。

だから、軽微なインフレがいい。

しかし、そもそもなぜ日銀という中央の機構が通貨の量を決定するのだろうか。

通貨発行権を独占しているからインフレだ、デフレだという問題が起きる。

お金も商取引における交換物であり、一種の商品なのだから、供給者を一つに絞る必要がなぜあるのだろうか。

それは、塩の専売と同じで、供給者が圧倒的に強くなる。

お金の供給者が人民が選んだ政府ならいいが、日銀は独立している。

つまり、人民が選挙で選んでいない組織に強大な権力を与えている。

通貨は商品貨幣にし、貴金属をお金として通用すると規定すれば、お金の量が足りなくなってデフレになっても、自然と貴金属を供給する者が現れ、流通増大になり、バランスが取れる。

われわれは、「はじめに日銀ありき」ではなく、もともとのところから議論してくれる専門家を必要としている。

 

 

2012年12月8日



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