1.
神殿はイスラエルの宗教的中心であると同時に、世界の統治システムの中心である。
なぜならば、それは「神を礼拝する場所」であったから。
旧約時代において、神礼拝はエルサレムの神殿において行われた。
ここが世界の中心であった。
イスラエルは、神の民であり、歴史はイスラエル民族を中心に進んでいた。
しかし、イエスが来臨され、このシステムが変化した。
神殿はイエスの御体になった。
イエスは彼らに答えて言われた。「この神殿をこわしてみなさい。わたしは、三日でそれを建てよう。」(ヨハネ2・19)
イエスにつくクリスチャンの体も神殿になった。
あなたがたのからだは、あなたがたのうちに住まれる、神から受けた聖霊の宮であり、あなたがたは、もはや自分自身のものではないことを、知らないのですか。(1コリント6・19)
歴史は、イエスとクリスチャンを中心に進展するようになった。
世界の統治システムは、紀元70年のエルサレム神殿崩壊において、決定的に変化した。
2.
イエスをメシアと信じないタルムードユダヤ人たちは、この世界の変化を否定する。
旧約時代のシステムがそのまま現代にも続いていると考える。
それゆえ、旧約律法も、エルサレム神殿礼拝もそのままの形で復活しなければならないと考えている。
これが、シオニズムの本質である。
シオニズムとは「イエスをメシアとして拒絶する」思想である。
シオニストであるイエズス会は、クリスチャンをもこのシステムに引き入れようとしてディスペンセーション主義を編み出してそれを教会に吹き込んだ。
これにより、クリスチャンは「実質的にイエスをメシアとして否定する思想を受け入れた」。
これが、今日のキリスト教が祝福されない理由である。
一方で「イエスはメシアである」と告白しながら、他方で「神殿がエルサレムに再建される」と言う。
「再臨は近い」「世の終わりが近づいている」と唱える教会は、実質的にシオニストなのであり、背教している。
せっかく伝道して、新しいクリスチャンを獲得しても、キリストを否定する終末論を採用しているので、そのクリスチャンを戦力として用いることができない。
神の国は停滞する。いや、むしろ神の国を妨害している。
このような教会に献金するすべてのクリスチャンは、神の国を妨害する活動に参加している。
3.
紀元70年に神殿が崩壊したときに、イスラエル国は消えてしまったと考えてはならない。
イエスとクリスチャンの体を神殿とする「新しいイスラエル国」が誕生したのである。
旧約時代に、聖霊はエルサレムの神殿にお住まいになっていた。
しかし、紀元70年の神殿崩壊とともに、聖霊は「正式に」イエスとクリスチャンの体にお住まいになった。(*)
イスラエル国は、神殿を中心とする「神裁国家」なので、神殿の変化はイスラエル国の変化を意味する。
イスラエル国は、新しい神殿のもとで「再建」された。
イエスとクリスチャンの体を中心とする新しいイスラエル国が誕生した。
この国には、民族の区別なく、イエスを信じたすべての人々が入る。
これこそが、「真正なるイスラエル国」である。
ロスチャイルドが作ったパレスチナにあるイスラエル国は、偽イスラエル国である。
4.
ロスチャイルドのイスラエル国を中心とする世界政府の建設は、偽の世界秩序であり、クリスチャンは反対しなければならない。
十字軍において、サタンは、真正イスラエル国を潰して、この偽イスラエル国を中心として世界を乗っ取る計画を開始した。
フリーメイソン・イルミナティ・イエズス会による陰謀は、このための活動である。
クリスチャンは、一日も早く、この騙しに気づいて、主に立ち返るべきである。
(*)
「実質的には」紀元33年頃の復活においてイエスの御体が神殿となり、それに伴ってクリスチャンの体も神殿になった。
神殿には聖霊がお住まいになるので、同年のペンテコステにおいて、聖霊がクリスチャンに下った。