宇野正美氏について
宇野正美氏の問題意識と私のはきわめて類似しており、共通点が多いのでびっくりしている。
ただ、いくつか異論がある。
1.ユダヤ人を、アシュケナジーかスファラディかで分けるところ。
氏はアシュケナジーは、ユダヤ教を採用したコーカサス系ハザール人の子孫で、ユダヤ人と血縁関係にないので、悪いユダヤ人と見る。
スファラディは、聖書のユダヤ人直系のユダヤ人だから、良いユダヤ人と見る。
しかし、イエスを十字架につけたのはスファラディである。
バスクのユダヤ人はスファラディのユダヤ人だから良いユダヤ人というが、イルミナティの始祖、イグナチウス・デ・ロヨラはバスク系ユダヤ人である。
本当の分け方は、タルムードユダヤ人(バビロン系ユダヤ人)か非タルムードユダヤ人(非バビロン系ユダヤ人)か。
タルムードは、バビロンのルシファー礼拝に影響を受けた人々が編み出した口伝の教えミシュナーを成文化したもの。
だからタルムードユダヤ人はルシファー教徒。
今日、ユダヤ教はことごとくタルムードを信じるので、ユダヤ教徒は実質ルシファー礼拝者。
日露戦争でロスチャイルドが日本を助けたのは、同じスファラディで同族だから、と解説するが、間違い。
ロスチャイルドの目的は、ロシアの共産化である。革命勢力に政権を渡すには、ロマノフ王朝を弱体化させる必要があった。そのために日本が利用された。
ロスチャイルドはけっして日本びいきではない。
後に、そのロスチャイルドが日本に原爆を落としたことからもわかる。国務長官バーンズに原爆投下を命じたのはロスチャイルドの番頭バーナード・バルークである。
ロスチャイルドを美化することは、歴史を誤解するもと。
2.藤原氏を中国人と見る。
藤原氏は、鎌足つまり余豊璋から出た。この余豊璋は、騎馬民族の夫余族出身である。彼の父とされる百済義慈王の曽孫女は、夫余太妃といい、最近、その墓地が中国で発見された。
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夫余族は、アッシリア捕囚からユダヤ人を解放したスキタイ人と混血しており、そのため、セム系の名前を持つ者がいる。
日本に来て東扶余国を作った解夫婁(ヘブル)。彼に日本行きをアドバイスした宰相の名は阿蘭弗(アラブ)。
そのため、藤原氏はユダヤ系で中国人ではない。
3.黙示録を現代の預言と見る。
黙示録は、紀元1世紀の読者に向けて書かれた預言であり、現代に適用してはならない。
宇野正美氏は、ブレザレン出身であり、ブレザレンの開祖ジョン・ダービーの影響を受け、ディスペンセーショナリストである。
だから、世界政府建設を聖書預言の成就と見ており、回避することはできないと考えている。
だから、世界の問題に関する彼の解説には希望がない。
世界の未来を支配するのは、キリストであり、クリスチャンであるという発想がない。
そのため、悲観主義に陥り、まんまと敵の策略にはまっている。
宇野正美氏の慧眼には敬服するが、残念ながら、氏もイルミナティに騙されていると考える以外にはない。
2015年11月10日
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