中央銀行制度である以上金を刷って政府の借金を解決すべき2


バブル崩壊に続く、恐慌とは、血液を潤沢に供給し肥え太って体が大きくなったのに、突然血液の量を激減することによって起きる。

解決法は、血液の量を体に見合った大きさに戻すしかない。

つまり、造血細胞にせっせと血液を作らせることだ。

恐慌が起きたら、日銀に金を作らせる以外にはない。

しかし、恐慌が起きるとどの政府も行うのは、緊縮財政である。

これは、心臓役である政府に対して、活動を縮小せよと言うことにほかならない。

心臓が弱るので、血液はますます末端に行き届かなくなり、手足が壊死していく。

逆のことをしなければならない。

つまり、血液を潤沢に回すために、政府は財政出動すべきだ。

すると「ますます借金が増えるではないか」という人がいる。

政府の財政出動は、借金ではないのだ。

将来不安のために滞留している企業や個人のお金を流すために行われる資本の移動である。

心臓が勢いをつけて流すために、自分のところに血を持ってくる行為を借金というだろうか。

だから、財政出動で作られた借金があるならば、それを日銀は補填しなければならない。

つまり1000兆円分のお金を政府に渡してチャラにすべきだ。

財政破たんした国に対するIMFの指導は主に緊縮財政だが、かえってその国を弱らせている。

そもそも、財政破たんした場合に、IMFにお金を借りることがおかしい。

もし人体が虚血状態になったら、造血細胞があるわけだから、レバーとかを食べて、せっせと血を作ればいい。

何も他人から輸血しなければならないわけではない。

もちろん、事故などで大量出血した場合は別だ。

しかし、恐慌とは、中央銀行が突然通貨の供給量を制限して貧血に陥ることなのだから、中央銀行に対して「なぜストップした?続けてお金を作れ」と命令すべき。

「お金を作って解決するというなら、じゃあ、貧乏な国は、お金をじゃほじゃほ作れば裕福になれるということなのか」と言う人がいるが、違う。

なぜならば、労働意欲が欠如しているとか、労働の質が低くて付加価値のある製品が作れない場合、つまり、生産力が低い場合に、お金だけあってもインフレになるだけだ。

子供の体格の人に、大人の造血細胞があって、じゃんじゃん血が供給されても、鼻血が出たり血液過多によるいろんな病気を起こすだろう。

日本の場合、生産力が高いのだ。

労働意欲はあるし、能力もある。国際競争力も高い。消費意欲も旺盛である。

足りないのは血液だけ。

1.血液の絶対量を増やす。(円を刷る)

2.血液をまんべんなく供給できるように心臓の機能を高める。(公共投資)

以上が解決法だ。

緊縮財政とか規制緩和とか、全部インフレのときに行うべきことだ。

逆をやっているので今の惨状が生れた。

 

 

2012年12月31日



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