いよいよ敵の本陣に迫りつつある
”この時代、世界の帝国列強が夢見た「富国強兵」の国家像とは、国民からの収奪によって一部の支配階級がわが身を富ませる政策だったといえるでしょう。「富国」とは、国民から思いっきり収奪することによって国家を富ませる政策でした。いったい国家とは、誰のことなのか。通貨発行権を握る中央銀行制度が、その仕組みを支える要になっていました。
とすれば、経済学がこうした仕組みを正当化する道具として使われてきたのはあたりまえのことです。いや経済学だけでなく、あらゆる社会科学がそのために発展したと言っても言い過ぎではありません。ルソーやマルクスの思想が、彼らに利用されたのと同じように。
ヨーロッパの大銀行家が何を考え、何を目指してきたかという視点を獲得しなければ、世界で起きていることは何ひとつ理解できないのです。”
―苫米地英人
2018年8月21日
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