ルターの異端的な発言について3
ルターの、ヤコブ書や黙示録に対する批判は、ローマ・カトリックによる外典・偽典の採用によって、正典性に対する厳密さが損なわれていた環境において起きたことではないでしょうか。
つまり、宗教改革によって、われわれの聖書の正典性が厳密に確定されたわけですが、その宗教改革直前もしくは初期においては、まだ正典性について確実な知識がなく、正典としてカトリックが受け入れていたものに対して批判するような態度が許されていたのかもしれません。
使徒の真作性が立証され、正典性が確立している現在の環境における批判とは少し意味が違うと思います。
2018年4月15日
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