「地を従えよ」と命令されたのは、堕落前のアダムと神に忠実であったノアである。
それ以外の人間にこの命令は与えられていない。
イエスは、
柔和な者は幸いです。その人たちは地を受け継ぐから(マタイ5・5)
と言われた。
「地を相続する」者は、「柔和な者」である。
傲慢な者は、支配権を奪われる。
つまり、聖書において、支配は「神に忠実な者」に限定されているということである。
どの組織でも、通常会員と運営会員の区別がある。
運営会員には、その組織への忠実さが求められる。
組織に忠実でない者が運営すれば、組織は崩壊する。
神は、ご自身が創造された世界において、運営会員をクリスチャンに限定された。
クリスチャンは、この世界という組織において、理事である。
誰でもこの世界を運営したいならば、クリスチャンにならねばならない。
イエス・キリストを主として信じ、告白し、バプテスマを受け、神の法を守るべきである。
会社の規則を守らず、株主の意向に逆らう社長や専務や常務はクビになる。
それと同じように、神の御心に逆らう人間は、この世界の経営権を奪われる。
それゆえ、イエス・キリストを否定する人間は呪われ、地上でのその人の影響力は低下する。
伝道者は、会社のオーナーから派遣されて「会社の経営陣に加わりませんか」と問いかけている者のようである。
拒否すれば、その人は、平社員のまま。
受け入れるならば、その人は、役員になって、取締役会に出て会社の経営に参加する。
報酬も格段にアップする。
クリスチャンになるということは、世界の取締役になるということ。
神からこの世界の経営を任される。
ディスペンセーショナリズムを通じてサタンは「この世界の取締役は、ノンクリスチャンだ」と嘘を吹き込んできた。
本来、取締役会に出ているはずのクリスチャンは、平社員としてノンクリスチャンの下で働いている。
世界は、本来取締役会にいるはずがないノンクリスチャンによって経営されている。
再建主義は、この虚妄を破壊するために神が送り込まれた「プロパガンダバスター」である。
「クリスチャンのみなさん、この世界の取締役として正式に認定されているのはノンクリスチャンではなく、あなたたちなのですよ!」と叫んでいる。
もしクリスチャンが本気になれば、神はノンクリスチャンの経営陣を追い出して、われわれに世界を任せてくださるだろう。
神はクリスチャンにのみ「地を従えよ」と命令された。
だから、やればできる。
責任を負いたくないならば、クリスチャンを自称するべきではない。
クリスチャンになったならば、例外なく「地を従えよ」と命令されている。
責任は重そうに見えるかもしれないが、神は過剰な仕事をお与えにならない。
義務を果たそうとする人に、神は必要なものをすべて与えてくださる。
地上の支配権を求めよう。
政治的・経済的・文化的な資本はわれわれの手に入るだろう。
クリスチャンだけに選挙権が与えられる政治システムが世界を支配するだろう。
人々の常識が変わり、政教分離などという邪悪な思想は捨て去られるだろう。
ことはわれわれの決断次第である。
われわれがこの責任を負う覚悟ができれば、神は世界を変革するのに必要な人材も資源も与えてくださる。
われわれはこの世界の経営者になるべく召されたのである。