スティーブ・ジョブズの最後の言葉と言われているもの：

”私は、ビジネスの世界で、成功の頂点に達した。
人からすれば、私の人生は、成功の典型例だろう。
しかし、仕事を除けば、私には喜びがほとんどない。
結局、富など、慣れ親しんだ人生の中の一つの事実でしかない。

今、病床で自分の人生を思い巡らして悟ったのは、
大変誇らしく思っていた世の評価や富はすべて、
死を目前にして色あせていき、何も意味をなさない
ということである。

暗闇の中で、生命維持装置の緑のランプを見、
機械から出るブーンという音を耳にしている。
神の息づかいと、迫り来る死を感じている・・・。

今になってこう思う。一生生活できるだけの富を蓄えたら、
富と無関係な事柄を追い求めるべきだと。
もっと大切な何か。
人間関係とか芸術、若い頃からの夢・・・。

際限なく富を追い求めても、
歪んだ人間になるだけだ。私のようにね。

神は、すべての人の心の中に、
富がもたらす幻想ではなく、
愛を感じる「感覚」を与えてくださった。

人生の中で獲得した富を、持って行くことはできない。

持って行くことができるのは、
愛から生まれた思い出だけだ。

これこそが、自分が持って行くことができ、
自分と一緒にいて、進むときに力と光を与えてくれる
本当の豊かさである。・・・”

2017年11月12日