バベルの塔はインターネットを通じて崩壊する


ゲイリー・ノースのもとに、ニューヨークタイムズから電話取材の申し込みがあった。

まず「どうやって私の番号を知ったのか」とたずねたが、「スタッフが検索した」と答えた。しかし、ノースの電話番号はどこにもリストアップされていないはず。

「そのスタッフを褒めてあげなさい」といった。

そのときちょうど月刊ニュースレター『レムナント・レビュー』の締め切りが近く忙しかったので断った。

それに、電話インタビューは記録されない、読者が本当に自分がそれを言ったのか確認できない、記事を書く人間がどのようにそれを利用するかもコントロールできないことも理由であった。


ニューヨークタイムズは、破産に向かってゆっくりと沈みつつある。

印刷メディアは死につつある。ニューヨークタイムズは、新しい収入源を求めて揺れ動いているが、失敗するだろう。・・・

2月、Mashableがタイムスに関して発表したところでは、デジタル広告の売上高は年11.1%上昇しているが、印刷物のそれの7.2%の低下を相殺できなかった。2010年の第4四半期の総売上高は、2009年の第4四半期に比べて2.9%低下した。部数売上高は3.1%低下した。

全体の利益は、2009年に同じ期間に比べてまるまる26%低下した。同社の報告によれば、2009年の第4四半期の収益が9090万ドルであったのに対し、2010年同四半期の利益は6710万ドルであった。
http://www.lewrockwell.com/north/north974.html

米インターネット広告の2010年の売上高が、新聞を超えて260億ドルになった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110414-00000024-zdn_ep-inet

主要な媒体が新聞やTVからインターネットに変わることはよいことだ。

情報の分野における権力の分散だからだ。

デイビッド・ロックフェラーは、1991年6月ドイツのBaden Badenで開かれたビルダーバーグ会議においてこう述べた。

我々は、
the Washington Post,
The New York Times,
Time Magazine
その他大手の出版社に感謝している。
これらの出版社の取締役は我々の会合に参加してきたし、
自主規制という約束を40年間尊重してきてくれた。
もし我々がその期間、大衆の脚光を浴びていたならば、
我々の世界計画を推し進めることは不可能であったろう。
しかし世界はいまや洗練され、世界政府に向かって進む準備が整った。
http://yaplog.jp/yasumiyama/daily/200907/27/

大手ニュースメディアは、このように世界政府建設のために協力してきた。

バベルの塔はインターネットを通じて崩壊する。

 

 

2011年4月30日

 

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