日本文化には対照的な2つのものから成り立っているものがある。
鶴亀、源平、紅白、キツネとタヌキ、うどんとそば、…
これらは陰陽思想からきているのだろう。
そして、この陰陽思想は、もともと大陸から伝来した道教がもとになり、日本で独自に発展した神秘思想である。
道教は中国の民間信仰であるが、歴史の中でユダヤ人との交流から多くのことを学び、陰陽二元論を学んだらしい。
その星信仰(ユダヤの星辰信仰)が、ダビデの星のマ-クになっている。それが東方へ移住したユダヤ人により中国にもたらされて、道教に入ったと言う。(谷戸貞彦『七福神と聖天さん: 民間信仰の歴史』)
創世記において、神は、太陽に昼を、月と星に夜を支配させたとある。
そして人を男と女に創造されたと。
聖書の契約は、これらの異なる個体が、契約(約束)によって一体化することを意味する。
この一体化が「和(エイレネー)」である。
陰陽学における目標は調和である。
これは聖書の契約思想と一致する。
御国が来ますように。みこころが天で行なわれるように地でも行なわれますように。(マタイ6・10)
天地の調和は、御国が来て、みこころが地上で行われることによって実現する。
神と被造物が和解し、調和するには、御国が来て、みこころが行われなければならない。
だから、法を無視した平和はありえない。
御心とは、神の法であり、神の法が実行されるところが御国であり、そこに天地の和解がある。
イエス・キリストは十字架によって神と被造物を和解してくださった。
その十字架の血によって平和をつくり、御子によって万物を、御子のために和解させてくださったからです。地にあるものも天にあるものも、ただ御子によって和解させてくださったのです。(コロサイ1・20)
「法的」に世界は神と和解している。
だから、天地は合一した。
イエス・キリストの十字架により、六芒星の理想は達成された。
この地上が神の国になった。
しかし、それは「実際的」にはそうではない。
実際的に世界が神と和解しなければならない。
それが「大宣教命令」である。
世界のあらゆる民族を弟子とすることである。
すでに法的に世界は神と和解しており、神の所有物になった。
それは、悪魔のものではない。
だから、世界の諸民族をキリストの弟子とすることは必ず可能である。
陰陽思想の理想、六芒星の理想は、すでにキリストによって法的に達成されたし、クリスチャンの活動によって実際的にも達成されるのである。