日本とアメリカの真の姿について覚醒が起きるだろう
1.
アメリカの西進(ハワイ占領、フィリピン占領、満州進出計画、日本占領)の思想的根拠を、マニフェスト・デスティニーに置く人がいる。
マニフェスト・デスティニーとは「『文明は、古代ギリシア・ローマからイギリスへ移動し、そして大西洋を渡ってアメリカ大陸へと移り、さらに西に向かいアジア大陸へと地球を一周する』という、いわゆる『文明の西漸説』に基づいたアメリカ的文明観である」(Wikipedia)。
この運命論の起源はどこにあるのだろうか。ある人は、キリスト教の大宣教命令であるというが、はたしてそうだろうか。
アメリカ建国は、フリーメイソンなどの秘密結社のために行われた。
カナダ生まれの神秘主義者マンリー・P・ホール曰く:
アメリカ政府の創設者の多くは、フリーメイソンであっただけでなく、ヨーロッパに存在するある秘密組織から援助を受けていた。この組織は、イニシエーションを受けた少数の人々しか知らない独特で特別な目的のために、彼らがアメリカを建国するのを助けた。
(The Secret Teachings of All Ages, An Encyclopedic Outline of Masonic, Hermetic, Qabbalistic, and Rosicrucian Symbolical Philosophy)
「本書では、興味深い物語が紹介されている。その物語を通じて、読者は、建国の父たちがアメリカ共和国の建国を構想するはるか以前に、ベーコン卿が「新アトランティス」と表現したアメリカ大陸が、啓蒙主義に基づく自治政府の偉大な実験場として取り分けられていたと思わせられる。無視されることの多い歴史の断片を引用しつつ、紀元前1000年に民主主義の種が植えられたことを示す証拠を提示し、アメリカは単なる政治的・産業的な実体ではなく、「運命の割り当て(assignment of destiny)」でもあると示唆している。
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「3,000年以上前、偉大な古代ギリシア・ローマの哲学者たちはアリストテレスの政体(民主主義、共和主義、寡頭政治の三者均衡)を理想的な政治形態と考えていた。彼らが明らかにした原理は、何世紀にもわたって、数々の秘密結社によって培われてきた。その目的は、最終的に北米にそのような文明を確立するのに必要な共通の知識の背景を作り出すことにあった。ローマのストア派哲学者セネカ(紀元前62年-紀元30年)はこの計画を知り、アメリカについて次のように予言した。
未来において
大洋が物事の鎖をゆるめ
広大な大陸が開かれ
海が新しい世界を発見し
ツーレが最後の地でなくなる
時代が来るだろう
アメリカ国民は、どうしても、自発的にこのビジョンを持つ必要がある・・・。啓蒙的人道主義者たちが何千年もの時間をかけて自分で獲得し、後の世代がそれに基づき、最終的に全世界に民主的支配をもたらすという高邁な目的のために団結し続けてきた知識を大多数の人々が獲得しない限り、アメリカの真の運命は秘密のままだろう。また、人々は「リーダーシップの責任はアメリカが担うことになるだろう。つまり、西半球の北の大陸に設立されるべき国がリーダーとなるということは、古くから計画されていた」ということも知る必要がある。コロンブスのはるか以前から、彼らは西半球の存在に気づき、そこを哲学的帝国の所在地として選んでいた。建国の父たちや植民者たちが連邦を構想した何世紀も前に、アメリカ大陸は、偉大な民主主義国家を樹立するために選り分けられていたのである。
2019年8月23日
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